健やかな美しさはマイクロバイオームとともに 安倍佐和子

Beauty Lifestyle
2019.06.06

Beauty Journalist/Editor 安倍佐和子

ここ数年、第二の脳と言われる腸がフォーカスされ、腸活のブームが続いていますが、その際に、乳酸菌やビフィズス菌などの菌、つまり微生物による発酵という世界をはじめて意識された方、多いのではないでしょうか? 

腸内細菌は、日々の食生活と密接な関係にありますが、じつは母親から最初に受け取るのが腸内細菌で、生後まもなくビフィズス菌99.9%に整うと言われています。腸内環境は母親譲りと語られてきたのは、そんな理由からなのでしょう。

私自身も、常に自分の腸内細菌と相性のいいものを求め、さまざまなプロバイオティクス製品をチェック。今年は、ブルガリアの女児ナリネちゃんの腸内細菌から採取されたナリネ菌も試してみました。

もちろん私だけでなく、多くの女性たちの間で腸活は話題で、その背景にあるのは、加工食品の増加や食文化の欧米化、ストレス過多なライフスタイルによって、腸内環境が乱れ 、さまざまな不調を訴える人が増えているからだと思います。

 

そこで改めて、腸活や美肌ケアにおおいに役立つ、私たちが健やかに生きていくうえで欠かせないマイクロバイオーム(微生物、常在菌)について触れていきたいと思います。

 

すでにご存じの方もいるのではと思いますが、マイクロバイオームは、皮膚や口腔、鼻腔 、膣、腸などじつにさまざまな部位に分布。約40兆個あると言われていますが、それらは 各部位に一種類ではなく、たとえば皮膚にはアクネ菌、ブドウ球菌などを含め一兆個以上が存在。そのバランスは個人個人異なり、とても多様性に富んでいます。

このマイクロバイオームのバランスが崩れると、たとえば便秘や肌荒れ、アレルギーや歯周病、心の問題などさまざまな不調を誘発。これらの不調を未然に防ぐためにも、マイクロバイオームをいいバランスで保つことはとても大事なことなのです。

そのために意識したいのは、まず、ストレスをためこまないこと。抗生物質や添加物、加工食品や糖質を過剰に摂取しないこと。逆に、土に触れない、すべて殺菌消毒しなければ 、といった認識や肌の常在菌を無視したスキンケアは見直したいですね。ちょうど、新しく誕生したSHIGETAのバランシングシリーズもいちはやく肌の常在菌バランスに着目したものでした。

 

そして、日本には日本人になじみの深い微生物や菌があるので、味噌や醤油、納豆など、 日本独自の発酵食品は積極的に摂取していきたいものですね。

菌そのものを含む食材、発酵食品のプロバイオティクスだけでなく、菌を育てる食材、オリゴ糖や食物繊維などのプレバイオティクスを一緒に摂取するシンバイオティクスへの意識は欠かせません。

腸や肌はもちろん、心のコンディションまで健やかに保つためには、自分の体質や個性を活かすマイクロバイオーム(微生物や菌)との出会いはとても大事。かつて、先人たちが発酵の恵みに預かってきたように、です。そしてその先にあるのはきっと、自分らしい健やかな生き方なのでしょう。複雑かつ多忙な日々を振り返ってみると、改めてそう感じるのです。

 

PROFILE

安倍佐和子 Sawako Abe/ビューティエディター、美容ジャーナリスト

化粧品会社、出版社勤務を経て独立。日本初の美容月刊誌の創刊に関わり、ビューティエディターとして活躍。現在は女性誌や美容誌で編集・執筆活動を続けるほか、広告、化粧品マーケティングなど幅広い分野で活躍。JPHMA認定ホメオパス、フィトテラピーアドバイザーの資格を持つ。著書に「安倍佐和子のMy BEAUTY Rules 人と比べない美人力の磨き方」(講談社)がある。

Instagram:@abesawakobeauty

雑誌:

VOCE, MAQIUA, Figaro Japon, Marisol, ecla, SUPER, GINZA, Presious, 25ans, mi-molet, WWD Beauty etc.

広告制作:

HELENA RUBINSTEIN, SHISEIDO, LANCOME, POLA, KANEBO,GUERLAN,KOSE, P&G, SK-Ⅱ, FLOWFUSHI etc.

テレビ:

テレビ朝日「BeauTV VOCE」新作コスメ紹介  2010年~2012年

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