【Ask Caroline! 】家庭内で仕事とプライベートのリズムをつけるにはどのようにしたらいいですか?

Way of living Women's life Lifestyle
2020.05.07

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仕事は短時間で効率化が目的

Text & Photo : Spring Step

Spring Step :  今日本でも多くの人たちがリモートワークをしています。自宅で仕事をすることによって、良い部分も不便な部分もあるかと思います。多くの方から、どうやって同じ空間で過ごす中で、仕事とプライベートを分けたら良いかという質問をいただいています。カロリーヌさんから何か区切りをつけるためのアドバイスはありますか?


カロリーヌ: そうですね。まず、時間軸と空間軸はいつも同時に考えること、これは基本です。そして、自分がやろうとしていることに対して、環境が適合しているかを考えます。私のクライアントには、フリーランスの人や、自分で起業しようとしている人が多いので、自宅をオフィスとして仕事をしている人が多いです。とはいえ、自宅に「オフィスらしいオフィス」を構えることが常に可能なわけではありません。また、家族やパートナーと住んでいたら、住居の一部をオフィスとするのですから、周りに共同の空間を使って「申し訳ない」と思いながら、仕事をしているわけです。だから、邪魔にならないように、大きくないデスクを選び、壁に向かってデスクを置きます。この「小さいデスク」を選ぶ行動にはトラップが潜んでいるの。デスクのサイズと、仕事のために作るスペースというのは、自分の仕事に向けるビジョンのサイズと比例するの。


Spring Step :   なんと! それを知ってしまったら、仕事をする環境を真剣に考えますね!


カロリーヌ : また、自分がどのくらいそのプロジェクトにエナジーを傾けたいかも変わってくるんです。だからもしも、あなたがフリーランスとして、新しいキャリアを築こうとしているならば、その将来のビジョンを小さくしてしまう小さなデスクで始めることなんてできなくなるはず!

大企業のCEOのデスクのサイズを思い浮かべてみてください。


Spring Step :  なるほど。大きな会社の社長室って、部屋だけでも大きいですよね。


カロリーヌ : それでは、私たちはそれをどのように解決したら良いかというと、デスクの大きさから言えば、例えばダイニングテーブルで仕事をするとか。もちろん時間を決めて、家族の時間になったら、仕事のものは片付けるというルーティンにする。それは、メンタル的にも悪いことではないの。なぜならデスクにあったものを「片付ける」ことで頭の中も整理できるからです。

キッチンやダイニングで仕事をすることも一つのオプションだと思うけれど、仕事の場所選びで大切なのは、その場にいることで良いインスピレーションが湧くか、自分がその場にいて心地よいかということ。例えば、目の前にあるものがオーブンだとしたら、それはあなたにインスピレーションを与えてくれるかしら?ということ。


もし、あなたが一日中、毎日仕事をしなくてはならない状況だとしたら、「隅っこに置かれた小さなデスク」というのは、仕事をしながら良い気持ちをもたらすものだとは思えません。

デスクのサイズというのが、自分が目の前のプロジェクトに捧げたいエナジーやビジョンと比例させることは大前提! 小さなデスクには、小さな仕事しか引き寄せないのです。そして、あなたのデスクが壁に向かって置いてあるとしたら? 白い何もない壁よ。真っ白い壁に向かって仕事をするなんて憂鬱すぎると思いませんか? 壁に見通しはありません。フランス語の表現に、もうどこにも行き場がなくなったことを「壁に面している」というの。その言葉からもわかるように、壁の先に展望は見えないのです。もちろんあなたがプロジェクトのなかで壁にPOST ITなどを使ってマッピングやムードボードを作っている時は例外ですけれどね。

 

Spring Step :  壁を使うしっかりとした理由があるかどうかですね。


カロリーヌ : そうね。でも、もしもどうしてもあなたにチョイスがなかった場合には、壁にインスピレーションが湧いてくるような写真や、曼荼羅や、壁の向こうに見通しや展望を与えてくれるようなものを飾るのです。それは自然の写真かもしれない。「私を満たしてくれるものはなんですか?」「私に必要なエナジーはどのようなエナジーですか?」と自分自身に問いかけること。それは山のエナジーかもしれないし、海のエナジーなのかもしれない。自分のエナジーをさらに満たしてくれるイメージを探すのです。

でも、もちろん理想的なのは壁に背を向けることだということを忘れないでください。「壁を背にする」ことは風水的にも大切な意味合いがあります。それは「サポート」なんです。背中の壁は「亀」と象徴されていて、安心、安定をもたらす意味合いがあります。また、壁を背にすることで、ドアや窓に顔を向けることになりますよね。ドアと窓は「気」の入り口です。ですから、私たち自身を生命の気で満たすことができるのです。


この今の状況から生まれている身の回りの環境は「並外れた」環境だということを理解してみてください。なんと言っても並外れなわけだから、私たち自身が並から外れなくてはダメなのです! いつもの習慣を怖がらずに180度ガラリと変えることもアリだってことなんです。だから数ヶ月間リビングルームをオフィスとして陣取ることだってやり方の一つ。


次に時間軸についてだけれども、自分で時間割を作ることではないかしら。私のクライアントの中には、朝の通勤時間がなくなった時間をインスタライブのヨガレッスンに当てるようになって、心の静寂から1日を初めて最高だと言っていました。これは一つの例だけど、いつものリズムを変えることでもたらされるベネフィットもあるのです。そして、頻繁に休憩を取ることです。私たちは、家で仕事しながら休憩なんて必要ないと思いがちです。でもそれって、休暇に出かけない定年者と同じよ! 定年になったからって旅や休暇が必要なくなるわけじゃない。

集中力に対する科学的な調査によると、人間の集中力は25分間だそうです。


Spring Step :  え! たったの25分間なんですか?


カロリーヌ : そう、超集中時間は25分なんです。でもそのあと5分間の休憩を取って、再び25分間集中する。お茶をいれたりすればいい。でももちろん体を動かすことも大切です。


Spring Step :   私はしまっていたバランスボールに再び空気を入れました。家で座っていることが増えて、外での活動がないので、バランスボールでストレッチしたり、跳ねたりしています。じっとしていた後、体を少し動かすだけで、気が動くのがわかります。


カロリーヌ : そうなの。それに、みんな今座りすぎで肩も背中も固まっていると思いますから、ストレッチは必須だと思いますよ。


もちろん、皆さんの中には3時間くらい集中できるという人もいるでしょう。でも、超集中時間というのは25分が限度なのです。

 

Spring Step : なるほど。私は家に小さな子供が二人いるので、集中して仕事ができる時間自体が少ないです。ですから、短時間で生産性を上げる方法がわかると大変助かります。目の前の仕事に対して、深い思考を持ってクオリティーの良い仕事ができたらそれに越したことはないのです。

この25分間の超集中時間が1日のうちで3回できたら最高ではないかと思います。

 

カロリーヌ : そうですよね。我が家でも全く同じです。今の状況下ではナニーが不在だから、基本的には午前中は私が仕事をして、夫が子供たちをみています。午後は彼が仕事をして、私が子供をみている。でも時には長時間1人で子供達をみているのが大変な時もあります。そういう時には、2時間ごとに交代するというやり方に切り替えることもあります。みんな人それぞれリズムが違うから、家庭で2人がリモートワークをしているのならば、自分にあったリズムをそれぞれ話し合うことが必要です。お互いに完璧な理想のリズムとは言えず、譲ることももちろんでてくるでしょう。

 

Spring Step :   そうですね。今回仕事でぎゅっと集中した後で、子供達と遊ぶというリズムは結構悪くないかも? とも感じました。遊ぶことで頭のスイッチが入れ替わってリラックスモードになる。陰と陽の時間のスイッチが入れ代わるとも言えるかもしれません。


カロリーヌ : そうね! 子供って常に生き生きしていて、天然に楽しんでいるエナジーはパワフルですね。いずれにしても、今私たちに必要なことは、短時間で効率的であることです。


Spring Step :   それは、今の状況下だからという限定ではないかもしれないですね。いくら自分の目の前に9時間あるからと言って、9時間仕事をしなくてはいけないわけではない。その9時間分の仕事を凝縮させたら、あとはいかに豊かに使うか、ではないですか?


カロリーヌ : その通りです。時間の使い方というのは、バランスにつきます。1日でどのようにバランスを取るか、1日ではなかったら1週間でどのようにバランスをとるのかでも良いのです。

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家庭内の不平等な時間割を解決する

 

Spring Step :  家庭で夫婦でリモートワークをしていると、収入の多い男性の仕事の方が「重要だ」と考えられがちで、その分女性が家で仕事をする良い環境と時間を作れないことがあります。これはどのように解決したら良いですか?


カロリーヌ : まず始めに行うことは、自分に聞くことです。「私にとって必要なことは何か」をより具体的に問うことです。もちろん家族のオーガナイズも考えて、現実的な時間をね。それが例えば2時間だとするならば、どの時間帯にその時間が必要なのか。朝早い時間なのか、昼食前なのか、午後なのかを明確にすること。ご主人にとって2時間子供と遊ぶことは、頭の中をリフレッシュして、クリエイティビティーを刺激するとてもいい時間になるはずよ! 遊んだ後でまた仕事に戻るならば、エナジーチャージもできてリフレッシュいるはずです。


まずは、1番目に自分のニーズを分析すること。2番目に話すこと。話し方のポイントは、「どうしてあなたばかりこうやって…」という言い方では、伝えたいことは正当化されません。でも「私の必要なのは、何時から何時までのX時間」と言ったように伝えること。その時間を私が自由に仕事に使うことができれば、私のストレスは軽減されて、その後の時間は家族みんなで楽しい時間に使えることなどを説明しましょう。

 

それから、特に男性を説得するのに役立つ方法はね、ここだけの話だから耳打ちするけど(ウインクしながら)彼が私のための解決法を見出したと思わせることなのよ。かなりの確率でうまくいくと思う!「さすがね! やっぱりそんな素敵なアイデアを出せる人は、あなしかいないわ!」って言うの。もしもそのアイデアがあなたが考えていたアイデアだとしてもね。「本当にありがとう。私に必要なのは、まさにそれなの!」と言うの。日本のカルチャーでも同じかどうかはわからないけど、フランスではこの方法が絶対的に効くわ!


Spring Step :   やってみる価値は大ですね! 男性は自分の価値が家族の中で認知されたと感じるのでしょうか?

 

カロリーヌ : その通りよ。話す時にとても大切なことは、自分の主張がグチや文句みたいに聞こえないように、正しくニーズを伝えることなの。今私たちが直面している状況を考えて、パートナーとどのようなタッグを組んで乗り越えるかを、一緒に創造していけばよいのです。それには、あなた自身がフレキシブルであることも大切です。


Spring Step :   それでは、自分のニーズが具体的で明確でないうちは、話すべきではないということですね。ついつい感情が先走って「なんで彼ばかり….」なんて口から出てしまう時は、失敗する確率が大きいと言うことですね。


カロリーヌ : その通り。ここに隠されているルールというのは、自分自身を自分で一番最初に説得できなければ、誰のことも説得することはできないと言うことなのよ。

これは、何にでも言えること。誰かにメッセージを伝えたい時、そのアイデアに自分が全身で納得しているかどうかと言うことなんです。全身全霊で納得している時には、それは強さに変わる。それがあれば、必ず相手を説得することができる。何故ならば、あなたの言っていることは「正当」であなたはそのアイデアは「強さ」を持っているから。目の前の相手は、当然それに対して抵抗や拒否をすることができず、「受け入れる」ことは自然なことです。


Spring Step :   多くの女性が家庭の中で感じる「もうちょっと時間があったらいいな」の「ちょっと」が、15分なのか、1時間なのか、と言った具合に具体的に見積もってみるのですね。私たち日本人は正確さに安心感を感じる人が多く、ざっくりと「見積もる」ことが苦手ではないかと感じます。それが15分か18分なのかではなく、20分なのか、2時間なのか、まずは「見積もる」というエクササイズも必要ですね。目の前にある仕事がエベレストのような高い山に見えても、実は切り崩していくと大したことではない、ということもたくさんあります。

また、明確に思いや考えを「伝える」ことにも不慣れです。伝える時に、「もうちょっと時間が欲しい」を「1時間散歩に行きたい」とか「2時間仕事に集中したい」というニーズが明確になったら、確かに「どうぞ」という気持ちになりますね。


カロリーヌ : まず、自分のニーズを知るためには、自分の心の声に耳を傾けることが大切です。「あ、今日の私は歩きたいのかな。」とか、自分が必要としているかを問いかけましょう。ある日は、1人になることかもしれないし、またある日は友達にコールをすることなのかもしれない。

自分の時間が必要だとしたら、それを守り通すことが大切ですから家から出ることをお勧めします。どの家でも、ママンが家にいたらいくら1人の時間と言っても子供達は構わず入ってくるし、旦那さんも「ねぇ、ちょっとあれやっといて」なんて、気軽に頼みごとをしてきますよ。

でも家から出たら、1人の時間は守られます。「自分自身とアポを取る時間」を尊重しましょう。


Spring Step :   まず、自分に必要なことを知ること、そして 1日の時間割をオーガナイズすることですね。


カロリーヌ : その通りです。時間割を作る時に大切なのは、1日のうちにどのタイミングが自分が効率が上がる時間か知ることです。例えば、私は午前中の9時から11時、12時くらいと夜の時間帯が一番生産性が上がる時間帯です。だから執筆はその時間帯に行うの。午後に時間ができた時は、事務的なことだったり、片付け、料理など、あまり思考を要さない仕事に使っています。 

 

Spring Step :   女性はマルチタスクですから、意外とあれこれできてしまうものですよね。


カロリーヌ : そうなの。私の夫も「君は一度にいろんなことができるんだから…」なんて私のタスクを増やしたりするのよ。私たち女性のDNAかもしれないわね。けれどそのなかで私たちが学ぶべきことは、自分で限界を作ると言うこと。以外に女性ってノーリミットでやってしまうでしょ? カギは、オーガナイズの方法にあります。


Spring Step :   私は毎日決まったスケジュールに沿って生活することに、実はすごくストレスを感じるんです。もちろん決まった時間に決まったことをすることの方を好む方もいると思うのですが。

でも、自分のスケジュールの組み方を、自分の効率優先、と考えたら違和感がありません。

 

カロリーヌ : その通り。フラストレーションやストレスはエナジーを下げてしまいます。自分が良いエナジーで生産性の高い時を最大限に活用しましょう。そして、何よりも大切なのは、「自分とアポを取ること」とそれを守ること。考えてみて、今の不安定な時期、1人で落ち着く時間というのは、安心感しか生まないと思うの。それは、自分の存在と居場所を確認するから。


皆さんも今の先が明確でない不安定さを感じる生活の中で、私のお伝えした方法を実践してみた方がいたら、ぜひフィードバックをしてください。効いた、効かなかった、難しかった、どこが難しかったの

か。

皆さんからのフィードバックは、私にとって一番の栄養剤です。今後もっと皆さんに寄り添える方法を見出すことができると思います。

 

 

PROFILE

CAROLINE LAMASSOURE カロリーヌ ラマスール / ライフデベロップメントカウンセラー

41歳二児の母。11年間航空機産業に勤務した後、子供を持つことができないと診断されたことをきっかけに、自分は何者であるのか探索を始め、風水と出会い伝統的な風水を学び始める。同時にライフデベロップメントカウンセラーになる資格を取得。現在は風水だけでなく、風水とカウンセラーとしての二つの視点から、個人のカウンセリング、また社内に調和をもたらすための企業コンサルティング(オフィスのレイアウト)を行っている。パリとバスク地方という2つの暮らしの拠点を持ち、自分自身の調和を保ちながら活動している。著書にLes 13 clefs de l’harmonie intérieure: Être bien en soi, chez soi, pour soi   (Edition Hachette) 

Caroline Lamassoure Official Site

 

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