「心技体」二木あい

Photo & Essai
2020.11.26

水族表現家 / 二木あい

@Ai Futaki

 

みなさんは、「心技体」という言葉を聞いたことがありますか?

 

精神(心)・技術(技)・肉体(体)の三つの要素であり、諸説ありますが、語源は明治44年に出版された古木源之助著 「柔術独習書」の中の一節で「第一:身体の発育、第二:勝負術の鍛錬(即ち護身の用)、第三:精神の修養」つまり第一は体、第二は技、第三が心と、順番は違いますが「心技体」が出てきます。さらに、続く箇所では「お互いに関連するものだから、一つだけを取り上げて研究するものではない。別物としてではなく、一つのものとして修行していくもの」と述べられています。

 

心、技、体と、一文字ずつの意味はもちろんありますが、それをバラバラに分けて理解するのではなく、全体として捉えます。どれか一つだけが強い二等辺三角形ではなく、全てのバランスが整う正三角形の時、最大限の力が発揮できるということ。心技体の類語は、全体としての力/総合力/総合的な能力と、ありますからね。

 

これは、武道やスポーツに限った話ではなく、仕事や日常生活全般に通づるものです。さらに私たち人間だけでなく、自然もそうだと思うのです。海と山は別々に捉えられがちですが、山が元気じゃないと海は元気にはなれませんし、また海が元気じゃないと山は元気になれません。全て繋がり相互作用されていて、どれか一つだけ良ければいい、ではないのです。

 

どんな些細なことでもそうだと思うのですが、どうしても細かくなりがちですし、別々に捉えがちです。ふとした時にこの言葉を思い出し、昆虫目線になってしまっていたら、大きく羽ばたき鳥目線で上空から全体を見るようにしてみませんか?ふっと肩の力が抜けて、クリアになることも多いかと思います。

 

今日も良い一日でありますように。

 

PROFILE

                                        @Octavio Valdés, Luis Martínez Tapia

二木あい Ai Futaki / 水族表現家

 

環境省「森里川海プロジェクト」海のアンバサダー

九州きりしま えびの特別環境大使

mymizu アンバサダー

 

ギネス世界新記録「洞窟で一番長い距離を一息で泳ぐ」 2種目樹立。

水族表現家という日本国内外問わず唯一無二の存在として、水中と陸上の架け橋となるべく世界を舞台に活動。空気ボンベを使わず、海洋哺乳類と同じ様に自分の肺一つで潜り、彼らの中に溶け込むことで仲間の一員となり、ありのままに、ある時は被写体、そしてまたある時は自身が撮影者として表現している。「私たちは自然の一部であり、自然と共に生きている」そんな繋がりを表現している。

 

TEDxTokyoスピーカー、2012年情熱大陸「二木あい」ワールドメディアフェスティバル金賞。NHK特別番組「プレシャスブルー」がシリーズ番組となっている。近年では、 ISSEY MIYAKEや世界的な写真家とのコラボレーションなど国の枠を超えて活躍。

オフィシャルサイト:Ai Futaki

インスタグラム:@aifutaki

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