2021年の課題。自分にとっての“マインドフルネス”のみつけかた 安倍佐和子

Way of living Womens life Beauty
2021.02.04

Beauty Journalist/Editor 安倍佐和子

Photo : Spring Step

 

未曾有のパンデミックがきっかけだったのでしょうか。環境問題や多様性、格差に性差などそれまで置き去りにされていた課題や矛盾が浮き彫りになった今シーズン。欧米の主力ブランドが美白製品のローンチを見送ったのも、ホワイトニングという概念の見直しを迫られたからなのかもしれません。美白市場は例年より寂しい印象ですが、一方で多様性やジェンダーフリーと向き合い、個性を尊ぶ製品は増加の傾向に。フェムテックへのムーブメントの高まりや、たとえば“白くなければいけない”といった美の定義も万人の尺度ではなく自分目線に変わりつつあるよう。これからのビューティは自分ファーストで。過去の常識にとらわれず、自己肯定感やマインドフルネスを知るという意識がいかに大事なのかをひしひしと肌で感じはじめています。

 

でも、そうはいってもなかなか苦手意識を払拭できないのが“自己肯定”するという感覚、そんな人も多いでしょう。私自身も世代的に“自分なんてぜんぜん”という常識で育ってきたからか、マインドフルネスへの境地にいまだたどり着けません。ただ、新しい風の時代では自己を肯定し、なにかに没頭しながら幸福感や満足感で心を満たす感覚がとても大事なのだそう。瞑想や座禅がいいと言われるのもきっとマインドフルネスにつながっているからなのでしょう。

 

ではいったい、ビューティで実現できるマインドフルネスとは?

私にとってのマインドフルネスの鍵は「Purification=浄化」。しばらくの間模索し続け、たどり着いた答えです。

それは、自分がもっとも自分らしくいられて心地いいのが1日の汚れを落とす洗顔やクレンジングの時間であり、バスタイムでの「Purification」だから。滞りや澱み、硬さが嫌いで不要なものは排出したいし、徹底的にゆるめたい。いまでも海水に浸かり、波で洗われたいと願うのも、真っ白な雪山や鬱蒼とした森を流れる清流に身を置きたいと強く思うのも、浄化されている安堵感や、心身を許し、リリースされる開放感がなによりも心地いいと感じているからです。

 

じつは、許すという言葉の語源にゆるむ、ゆるい状態にするという意味があるのですが、私にとっての「Purification」とは、頑なな自分のことをゆるしてあげる自己肯定なのかもしれない、そう思いはじめています。自分のご機嫌は自分でとる。そんな意識で美容を楽しんでいくことができればきっと、自己肯定感もアップ。日々のルーティンでマインドフルネスを味わうこともできるのではないでしょうか。さて、あなたにとってのマインドフルネスとは? 自分がもっとも自分らしくいられて心地いいことにフォーカスを。

 

PROFILE

安倍佐和子 Sawako Abe/ビューティエディター、美容ジャーナリスト

化粧品会社、出版社勤務を経て独立。日本初の美容月刊誌の創刊に関わり、ビューティエディターとして活躍。現在は女性誌や美容誌で編集・執筆活動を続けるほか、広告、化粧品マーケティングなど幅広い分野で活躍。JPHMA認定ホメオパス、フィトテラピーアドバイザーの資格を持つ。著書に「安倍佐和子のMy BEAUTY Rules 人と比べない美人力の磨き方」(講談社)がある。

Instagram:@abesawakobeauty

雑誌:

VOCE, MAQIUA, Figaro Japon, Marisol, ecla, SUPER, GINZA, Presious, 25ans, mi-molet, WWD Beauty etc.

広告制作:

HELENA RUBINSTEIN, SHISEIDO, LANCOME, POLA, KANEBO,GUERLAN,KOSE, P&G, SK-Ⅱ, FLOWFUSHI etc.

テレビ:

テレビ朝日「BeauTV VOCE」新作コスメ紹介  2010年~2012年

 

(過去の安倍佐和子さんの記事)

錆びついた本能や眠っていた力を覚醒。2020年が教えてくれた気づきとは?

自分にとっての美の価値観を問い直すとき 

“クリーンビューティ”という新たな価値観が本物に変わるために

心地いい生き方に欠かせない、視る力、知る力

健やかな美しさはマイクロバイオームとともに

 

Spring Step News Letter
のご登録