【Photo Essay / Lights & Shadows】命のバトン HAL KUZUYA

Lifestyle
2018.08.23

Photographer / HAL KUZUYA

まだ小さな君は、ひいおばあちゃんの手の温もりも、

そのシワシワと柔らかい感覚も

きっと覚えてはいないだろう

けれど、あなたが受け継いだのは、その確かな命のバトンなのだ

 


初めて胎児の心拍を見たときに

生命という現象に、全身で衝撃を受けた

小さな「体」ともまだ言えないような存在は

その全身で鼓動していた

命は確かにそこにある、ただ一つの力強い存在であった

「始まり」まさにそのもの

 


そして、強烈に思ったのだ

 


私の中にある小さな命は、私が繋いでいるものでは無くて

何万人もの、祖先からから繋がれた命の糸

顔も名前もわからない、遥か彼方のあの人の

手から手へ奇跡の様に繋がれた、細いけど確かな糸

その先が、私に繋がり私の中の命へと、いま受け継がれようとしている

いいとか悪いとか、だれとか、何者とかでは無くただ鼓動する1つの存在として

 


当たり前の奇跡を

どうにかして残したかった

忘れてしまいそうなこの感覚を

伝えたかった

 


何のために?

 


軌跡を手にした全ての人のために

そしてその奇跡の証として生まれてくる

一つの純粋な命のために

 


あなたが、あなたであることは

こんなにも途方も無いことなのだと

 


きっと言葉だけでは届かない

君もまた、いつかまた、紡いで行くのだろうか

この命のバトンを

 

PROFILE 

HAL KUZUYA  はる くずや / Photographer.Cinematographer

学生時代を海外で過ごし、写真の魅力に出会う

studioFobos/TISCH氏のアシスタントを経て独立

フリーランスのPhotographerとして、広告、ポートレイト、ファッション、など広い分野で活躍。出産を機に、東京と京都のデュアルライフへ生活のスタイルを変えながら、育児と仕事、生活の自分らしいバランスを探している。

東京では広告、ポートレイト、ファッション。地方での伝統工芸や地域のことに関わる仕事をするなど幅広く活動をすることで、生き方や仕事に柔軟さと深みを増してきている。

プライベートでは、言葉と写真を通し、女性たちの心に、ふと届く作品づくりに取り組んでいる。

http://halkuzuya.com

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