【パリで人気の女性風水カウンセラーが語る】人生の味方につけるべきもの

Lifestyle Special Interview
2018.08.30

1

運命は変えられる!

Text & Photo /  Spring Step 

Spring Step : カロリーヌさんは、風水のスペシャリストであり、ライフデベロップメントのカウンセラーでもありますが、まずは自分が過ごす環境が及ぼす人への影響や人との関係性についてお話を伺えますか?

 

Caroline Lamassoure (以下Caroline ): 今の時代、住む場所や働く場所など自分の周りの環境が、自分自身の日々の生活に影響を与えることはないと考える人は少ないですよね。私たちは住む場所を決める時、その選び方は様々でも、必ず何か意図を持って決めているはずです。

 

住む場所は、私たち自身にものすごく大きな影響を与えています。中国では、風水で解析すると、私たち人間は3つの要素によって成り立っていると言われています。1つ目が、この世に生まれ落ちて初めて息をした【「時」とその「場所」】。それはつまり、母親のお腹から外に出た瞬間から星が影響を与えるということで、生まれた場所の頭上にある星の位置、この生まれた星を「八字」と言います。つまり、運命をドライブする柱です。これが私たちの人生の1/3に影響を与えています。そして、2つ目の要素が風水。風水とは、まさに【今この瞬間私が生きている場所】のこと。然るべき時に、正しい場所にいるかどうか。この風水も私たちの人生の1/3に影響を与えています。3つ目の要素であり、残りの1/3に影響を与えていることは、自分の【自由な意思】です。それはつまり、どんな行動をとるか、どんな決断をするか、人生で何を選択するか、ということ。この3つの要素によって成り立っています。

私たちの人生の1/3が、風水で左右されると考えると、すごい影響力だと思いませんか?

 

Spring Step : なるほど。つまり、風水をうまく使えば人生の流れを変えることができるんですか?

 

Caroline : そうです。例えば、”良い流れに乗る”という表現がありますが、流れに乗って泳げばとても楽ですが、流れに逆らって泳ぐと余分にエネルギーを使ってしまいますよね?時にはそれで痛い思いをすることもあります。

 

生まれた星、「八字」がまぁまぁだったとしても、正しい場所にいて、正しい選択をすれば、ちゃんと人生のバランスを取ることができるのです。

 

環境が人生に与える影響はもちろん大きいです。街に住むか、田舎に住むかだけでも全然違うもの。水辺に住むか、高速道路の近くに住むかでも違います。全ては結果に直結していて、全てのディテールは全体につながっています。でも、みんな生まれた星が違うから、一人一人が元々持っている“気”も違う。だからこそ一人一人に必要な要素は違うんです。

 

Spring Step : 実際にはどうやってバランスをとっていくのですか?

 

Caroline : 風水では、東洋医学でいう五行(木、火、土、金、水)を元に調整していきます。まず、私たちの生まれ持った八字のバランスをチェックします。これは人によって様々です。ただ、きちんと五行のバランスが取れている人は本当に稀なんです。大抵は、水の要素が多すぎて火が少ないとか。でも、完璧にずっとバランスが取れているなんていうことはありえないもの。なぜなら、私たちは生きている毎秒ごとに進化しているから。つまり私たちは変化して当然のものなんです。風水は、過ごす空間とその場に宿る気が自分にとってベストな状態をもたらし、最善の決断を取るために行うものです。五行の中で足りないものを補うんです。例えば、素材や形や色を使うこともあります。富と長寿を重んじる中国人にとって、効率よく働き、富につながること、健康であること、家族を養うこと、一つ一つのすべての決断は、そこにつながるからこそ風水がとても重宝されてきました。

 

つまり、自分の暮らす場所は、仕事にも恋愛にも、人間関係にもダイレクトに関係するんです。風水の素晴らしいところは、自分で人生を「変える」ことができるところ。あなたの運命も変えられない運命ではないということなんです!

2

自分の人生を変えたければ、家具を動かしなさい。

 

Photo  : Spring Step 

Caroline  : 日々の中で何かを変えたければ、自分の生活を自分で動かすことが大切です。つまり家具を動かすこと。環境を変えたい、と思ったら、まず自分自身がイニシアチブを取らないといけません。

 

フランス人はよく、「これはこういうものだから、仕方がない」とまるでそれが変えられない運命かのように諦めてしまう人が多いのですが、自分から何かを変えるという行為が大切なんです。もちろん、何かを「変える」ということは、まるで大きな山を動かすように感じるかもしれないけれど、どこへ行くにも、まずは小さな一歩から始まります。この小さな変化は、かならず大きな変化をもたらします。

 

Spring Step  : 環境を変えることができれば、正しい選択をすることができるのですか?

 

Caroline  : そのとおりです。私がライフデベロップメントのコーチングをしているクライアントの中で、どうしても行動に移せない人がいました。彼女にも家具を動かしたら、と勧めたけれど、全然行動に移さなかった。だから私は私のオフィスではなく、彼女の自宅で何回かセッションをやることを提案して、彼女の自宅に行ってみました。すると、絶対に一人では動かせないような、重い家具ばかりが置いてあったんです。私はすぐに一緒に家具の位置を変えることから始めました。まずはベッドのような家の中で場所を占めている大きい家具を動かします。それはつまり自分の暮らしの空間を象徴的に変えることになるからです。一度ぜひやってみてください。絶対に人生の何かが変わることを約束します。

 

Spring Step  :  私、高校生の頃は部屋の模様替えばっかりしてた記憶があるのですが、でも今は全然やらなくなってしまったのはなぜなんでしょう。

 

Caroline  :  10代の時は、ホルモンバランスがものすごく不安定なことに加えて、自分の個性を模索している時期。自分は誰なんだろうと。自分の部屋のインテリアは、自分自身の内側がそのまま現れるということがどういうことかすごく良くわかります。あなたは自分が高校生の時、どんな部屋だったか覚えていますか?その部屋は、あの時のあなた自身そのものなんです。

 

「うちの16歳の息子が全然部屋を片付けなくて」なんていう話よく聞きますよね。そりゃそうです。16歳の男の子の頭の中は大混乱しているんですから。もし、10代のお子さんがいたら、よく部屋を観察してみてください。彼(彼女)たちの頭の中、心の状態がよく現れているはずです。だから「部屋を片付けなさい!」と怒鳴る前に、自分が何者かを知ろうとしている段階にきたのだと理解をしてあげることが大切。しかも彼(彼女)たちは、ホルモンバランスのアップダウンで、肉体的にも感情的にもあまりにもそのインパクトが大きすぎて、自分でどうしていいのかわからない、という段階でもあるので、だからこそ、寄り添うことが大切なんです。

 

そして、それは自分にも置き換えることができます。自分自身のバランスが取れているかどうかを知りたい時は、自分の家の中の状態を見てください。自分の日常がうまくいっているかどうかを教えてくれるはずですよ。

 


Spring Step  :  風水という分野を超えて、暮らしの空間というのは本当に大切ですね。

 

Caroline :  暮らしの空間とは、自分自身の延長線なんです。それは仕事をするスペースも同じ。よく、仕事場に家族の写真を置いている方いますよね?それは、仕事の空間を最適化するため。自分が落ち着く空間を作るためなんです。もちろんそれは無意識にやっていることなので、多くの人は、自分の家の中の空間が、自分自身そのものだということに気がついていません。

 

私が言っているのは、インテリアのことではなく家の中のレイアウトのことです。家の中はどういう配置がされていて、どういう設計になっているか。この設計は実は頭の中の設計図と同じ。例えば、なぜアーティストはロフトのような場所を選ぶのか、たくさん光が必要だからだと思いますか?実はそうではなくて、創造のプロセスの中では頭の中で思考の大移動が常に行われていて、そのためには空間が大切なんです。一方で、コンピューターのプログラマーのようなもっと内側に向かう仕事の人たちは、区切られた空間で、計算やデジタルの構築を行っています。

 

全ては理にかなっているんです。だから、家の中をまずよく見てみましょう。自分自身のことが見えてくるはずです。風水は自己を知るためのツールでもあります。自分が選んだ色や素材を見てみると、自分が今現在何者であるかを教えてくれるでしょう。私たちは一生を通して同じ人間ではあるけれども、どんどん変化していくものでもあります。それは、私たちは進化する生き物だからからなんです。

3

「この場所は違う!」と感じた時、それは自分を学ぶチャンス。

 

Spring Step  :   今いる環境が自分に対してよくない影響を及ぼすこともあるんですか?

 


Caroline  :  そうですね。ホテルやお友達の家、レストランなどで、説明はできないけれど、なんだか落ち着かない、と感じたことありませんか?一方で、帰ることを忘れてしまうくらい居心地の良い場所もある。「影響」に関して言えば、風水的に私たちに不調和をもたらす場所は確かにあります。でも、それを絶対的に「祓う」必要はないと思っています。

 


Spring Step  :   えっ?!

 


Caroline  :  私たちは生きている中で様々な経験をして、その経験を通してさらに意識を高めて豊かに生きることを学んでいくと思います。それが、「生きる」ということの醍醐味でもあると思います。だから、そういった居心地の悪い場所に当たった時には、まず「この場所に今いるということは、何を学ぶためなのか」と考えること。

 

Spring Step  :  私にもそういう経験、あります!

 

Caroline  :  それは、絶対に何かのサインなんです。自分の中の行動や、物事に対するものの見方、自分の志、人間関係、自分自身との関係の中で、何かを変えなくてはいけないサイン。二度と同じことを繰り返さないためのサインです。難しいことかもしれませんが、感情を入れずにそれは起きた「出来事」であって、「情報」なのだと受け取るんです。そしてそういう時には、とても辛いことかもしれないけれど、何かを変えなくてはいけません。そこでもしあなたが何もしなければ、また必ず同じことが形を変えて起こります。また同じシチュエーションを繰り返したくないと思ったら、少しでも早く何を変えるべきなのかを理解することが大切です。次に自分自身に問いかけることは、    「これ以上同じことが起きないために、何を変えたら私の毎日が心地よくなるのか」

 

 

私たちの暮らす場所は私たちそのものだと言いましたよね。だから、そこから情報を探しましょう。多くの場合、暮らす場所はあなたが直面しなくてはならない「一つの課題」を浮き彫りにしてくれます。

例えば、引っ越してみて、ここじゃなかった!と感じた場合など。

 

 

Spring Step  :  私、まさにその経験をしたことがあります!

 


Caroline  :  それは「私は本当はどんな暮らしがしたいんだろう。」ということをどんどん掘り下げていく必要性がありますね。何を優先した暮らしで、どんなライフスタイルを送りたいかをもっと明確にする必要があります。何を捨て、何を手に入れたいかをクリアにすることです。どんな暮らしの場所にも必ず課題があります。それはとても素晴らしいことです。滞っていることほど最悪なことはありません!課題があるということは、私たちを前進させてくれるということです。だから、もしあなたが心地よいと感じない場所に暮らすことになってしまったら、「仕方がない」とあきらめないで、その場所から自分自身の中にある新しい情報を学んで、問題点を解決し、次の章に進むためのページをめくってください。

4

直感はどんな優秀なコンピューターより正確な答えをくれる!

 

Spring Step  :  運命だけに身を任せずに、自分で自分の人生をドライブすることができるんですね。

 


Caroline  :  そうです。でももちろん「八字」と自然の働きにお任せしながら。運命に任せない、とも言えますが、自然と環境に正面から向き合って取り組む、と言った方が自然でしょうか?私がカウンセラーとして大切にしていきたいのは、皆に「自立」してもらうこと。だから、「これはダメですか?」と私に毎回聞くのでははなくて、「あれ、ここ変だな?」と自分で気づいてもらい、最終的には、自分で問題点と解決法を見つけてもらいます。自分自身で人生をドライブすることが、大きなテーマですから。そのためになくてはならないものが「直感力」。どんなに優秀なコンピューターも直感には勝てません。なぜなら、直感は絶対に間違えない、使い方がわかれば正確な答えしか出さないからです。

 


Spring Step  :  でも、世の中の多くの人は、自分自身の直観力を信じきれていないのではないでしょうか?直観力を信じていなくても、それを高めることはできるんでしょうか?

 


Caroline  :  はい、小さな一歩から、でも必ず高まります。例えば、今朝のクライアントはまさに良い例でした。彼女は「時々何となくやっている。でも表面的にやっている感じです」と言いました。「時々、表面的」に。でもそんなことありえないんです。なぜなら、私たちの決断の90%は直感からきているからです。その順番が頭脳か直感かの比率の問題なんです。

 


もしあなたの直感力をもう少し高めることができたら、それを疑うことなく、もっと素早く、状況と周りに一番フィットした方法を見つけることができるはずです。直観力を高めるには、毎日ちょっとずつ行うこと。直感は筋肉と同じ。毎日少しずつ鍛えなければ力はついてきません。例えば、レストランに行ってメニューを見たとしますよね?その時身体に聞いてみてください。「今日私は、どうやって栄養を取ったらいいの?心地よい体をキープするためには、何を取り入れたらいいの?」と腸に問いかけるるんです。絶対に何が食べたいかを教えてくれるはずです。体の内側の声をきちんとキャッチできるようになったら「シーザーサラダ!」など、ちゃんと体は教えてくれるはずです。これが、直感なんです。これをベースにすると、すべての選択は正しくなります。

 


Spring Step  :  私も実は先週「思考」が先行して、直感を無視して高い代償を払ったばかりなんです。「思考」はよく横入りしてくるから!そこで私も改めて、常に自分の直観に従うことを学びました。

 直観力は、知性や分析力よりも勝っているということなんですか?

 


Caroline  :  どちらも必要です。つまり、直感は本能的で、その人の個性の深い部分とつながっています。だから直感に従えば、自分自身がどんな人間なのかを知ることができます。でも分析は必要。直感をロジックに分析して、また直感に戻して、どちらのフィルターも通してから答えを出してみて、どちらも同じ答えであれば素晴らしいです。国際的な大企業の社長達は「これまで取った素晴らしい決断は、常に直感によるものだ」と答えています。直感は、突然空から降りてくるようなものではないんです。私たちが人生で経験してきた全ての情報を包括している。だから、どんな答えも外にはなく、私たちの内側に全て存在しているんです。

 


もう一つ、直感で決断していくと、自分が満たされていることに気がつくはずなんです。だから、他が良く見えたりもしないし、批判することもなくなる。風水とはちょっと話がそれているような気がするかもしれませんが、自分の内側に答えを探しに行くという点では、全く同じメカニズムだと思っています。

 


家に帰ったら、まず何が一番最初に目に入ってきたら嬉しいですか?それは家族の靴ですか?それとも小さなお花のブーケですか?朝一番に目が覚めた時、何が見えたらうれしいですか?洋服がいっぱい入ったクローゼットですか?それとも家族のバケーションの写真ですか?

 


直感とはそういうことだと思います。心地良さを作ること。そういう意味で風水も同じです。心地良い空間を作ること。

5

Carolineの提案する直観力を高めるステップとは

Photo : Spring Step

Spring Step  :  心地よい毎日を作り出すためのステップを教えていただけますか?

 

Caroline  :  そうですね、お家に何があったら嬉しくなるかな?とまず自分に問いかけてみることだと思います。自分の家や部屋で、毎日何を見たいのか。10代の子達は、よく壁にポスターを貼っていますよね?あれは、まだ彼らが子供の自由なエネルギーを持っていて、無意識に自分に合った環境をポスターを使って作り出しているんです。

 


カウンセラーとしての経験上、自虐的になりやすい人たちをたくさん見てきました。そういう人たちの多くは家の中のことを意識的には見ていないことが多いんです。だから、気持ち良さをもたらさないものや、もうその場所には不必要になった古い気を持つものを処分して、断捨離をしてもらいます。

 

夫婦の寝室で目覚めたら一番最初に目に入るものが、あまり仲良くない夫の母から贈られたオブジェであったり、家具であったりすることがあります。気に入ってはいないけど、とりあえず置いている、ということがよくあるのですが、見ているわけでもないし、もう贈られたことすら思い出さない状況かもしれませんが、実はそれが目に入る度に、私たちのなかで良質なエネルギーがどんどん疲弊していっているんです。

 


だから、自分が囲まれたら嬉しいものを周りに置いてください。それは、フレッシュなお花やハーブのブーケかもしれないし、家族の素敵なバケーションの写真かもしれない。毎日を変えたいと思ったら、小さなことから変えていのはあなた自身なのです。

 

PROFILE 

CAROLINE LAMASSOURE カロリーヌ ラマスール / ライフデベロップメントカウンセラー

41歳二児の母。11年間航空機産業に勤務した後、子供を持つことができないと診断されたことをきっかけに、自分は何者かの探索を始め、風水と出会い伝統的な風水を学び始める。同時にライフデベロップメントカウンセラーになる資格を取得。現在は風水だけでなく、風水とカウンセラーとしての二つの視点から、個人のカウンセリング、また社内に調和をもたらすための企業コンサルティング(オフィスのレイアウト)を行っている。パリとバスク地方という二つの暮らしの拠点を持ち、自分自身の調和を保ちながら活動している。

 

Spring Step News Letter
のご登録