触感と幸せホルモンの関係。スキンシップはホリスティックライフの第一歩  安倍佐和子

Beauty Lifestyle
2018.11.15

Beauty Journalist/Editor 安倍佐和子

前回は、嗅覚からホリスティックライフを楽しもう、という話をしましたが、今回は、触覚から紐解くホリスティックな幸福論についてお伝えしたいと思います。
触覚、と聞くと難しく聞こえるので、ここではあえて触感で通しますが、触感は私たちに備わる五つの感覚のひとつで、皮膚を通して感じる感覚。身体のなかでいちばん大きい感覚器官と言えます。目が開かない赤ちゃんは手で物をつかんで情報を得たりしますが、ざらざら、つるつる、ふんわり、ごわごわといった感触はもちろん、湿度や温度まで察知し、危険なものを認識する、繊細でプリミティブな感覚機関だと言えます。

 

普段、触感を意識しながら生活するシーンはそうそうないと思いますが、たとえば肌に触れたときに異変がないか、医師が触診するようにコンディションをジャッジしたり。肌触りの良さで衣類やコットン、ティッシュペーパーまで、無意識に選んでいる人も多いのではないでしょうか。

 

私自身、好きな触感に出会ったときの、なんともいえない幸福感や安心感は経験ずみ。ふかふかと温かいエステティシャンの手でマッサージされるだけで、ポジティブになれることもあり、これこそが“手当”なんだと実感。逆に心地よくないものに触れたときの不安感もほんとうで、とくに肌の硬さ、ざらつきに気が滅入ったり、落ち込んだりするほどです。

 

最近は、そんな触感の不思議とスキンケアの関係に注目が集まり、心地いいという触感そのものが、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンのホルモン量を増加させることが、ある化粧品メーカーの研究で明らかになったばかりです。

 

一昔前は、恋をするときれいになれると言われ、恋愛ホルモン、抱擁ホルモン、信頼ホルモンとも呼ばれるオキシトシン。人やペットとのスキンシップが重要だと言われてきましたが、肌に触れるスキンケアだけでオキシトシンが増加するというのですから、スキンケアの役割も大きく変わっていきそうですね。もちろん、心理面だけでなく、脳の活性や免疫力にも関わる大事なホルモンですから、ホリスティックな視点から考えても、スキンシップというオキシトシン活性は重要だと思うのです。

 

あなたは、愛する人やペット、自分の肌に触れていますか?心地いい触感のものに囲まれて暮らしていますか?触感とオキシトシンの関係は、心と身体を癒やすホリスティックな幸福論を語る上で欠かせない重要なキーワード。ちなみに私自身も、スキンケアはコットンよりハンドプレスを重視。エスティティックはハンド優先でオーダーしています。

 

PROFILE

安倍佐和子

ビューティエディター/美容ジャーナリスト

化粧品会社、出版社勤務を経て独立。日本初の美容月刊誌の創刊に関わり、ビューティエディターとして活躍。現在は女性誌や美容誌で編集・執筆活動を続けるほか、広告、化粧品マーケティングなど幅広い分野で活躍。JPHMA認定ホメオパス、フィトテラピーアドバイザーの資格を持つ。著書に「安倍佐和子のMy BEAUTY Rules 人と比べない美人力の磨き方」(講談社)がある。

Instagram:@abesawakobeauty

雑誌:

VOCE, MAQIUA, Figaro Japon, Marisol, ecla, SUPER, GINZA, Presious, 25ans, mi-molet, WWD Beauty etc.

広告制作:

HELENA RUBINSTEIN, SHISEIDO, LANCOME, POLA, KANEBO,GUERLAN,KOSE, P&G, SK-Ⅱ, FLOWFUSHI etc.

テレビ:

テレビ朝日「BeauTV VOCE」新作コスメ紹介  2010年~2012年

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