女の子が今とこれからをハッピーに生きるために、知っておいてほしい5つのこと〜その3 軍地彩弓

Lifestyle
2018.11.29

Editor/Fashion Creative Director 軍地彩弓

3、何が正しいか、いろんな方向から考える

 

みなさまお元気ですか? ちょっとずつ、ちょっとずつ。これからの女の子が生きるためのヒントをお伝えしているこの連載も3回目です。

 

最近、みなさまどんなニュースが気になっていますか?「貴花田、景子さん離婚」とか、「高千穂 一家殺人事件」とか、「防弾少年団の原爆Tシャツ」のこととか。朝起きて、会社へ行くまでの電車の中で、LINEニュースから流れてくる1行26文字のタイトルを指で弾きながら、その日の出来事をなんとなく頭に流し入れる。そんな日々でしょうか?

 

朝テレビを見る時間もなく、一人暮らしのお家にテレビを買わない人も増えています。雑誌もヘアサロンでしか読まない、入ってくる情報は友人とのラインのやりとりかインスタのタイムライン、という人も多いと思います。最近アップグレードしてiPhoneでは1日どれだけスマホを触っていたか、接触時間が告知されるようになりました。私の場合は1日約7時間!!!ほとんどの情報がスマホから。しかも起きている時間のほぼ3分の1をスマホに奪われている。ちょっと反省しました。

 

スマホに表示されるニュースなどは大抵アルゴリズムのフィルターを通しているので「私」が関心を持っているネタを上手に選んで提示します。YOUTUBEやAmazonがわかりやすいのですが、例えば最近の私のスマホにはQeenの情報であふれています。これは映画「ボヘミアンラプソディー」を見て感動した後にGoogleやYOUTUBEで検索しまくった結果です。

このようにアルゴリズムは私の関心をどんどん掘り下げます。自分にとって心地よい情報、意見ばかりが並ぶようになる。これを“フィルターバブル”と呼びます。(注:フィルターバブル (filter bubble) とは、「インターネットの検索サイトが提供するアルゴリズムが、各ユーザーが見たくないような情報を遮断する機能」(フィルター)のせいで、まるで「泡」(バブル)の中に包まれたように、自分が見たい情報しか見えなくなること。)

 

スマホ時代の落とし穴がこれなんですね。

 

だから、最近「話が合わないな」と思う人って多いと思うんです。違う意見を取り入れいないと、「周りのみんなもきっと私と同じ気持ちのはず」って思い込んでしまう。だけど相手も同じ状況で「私の意見が正しい」と思っていると、二人の話はかみ合いません。こうやって世の中では、分断が起きて行くのです。

アメリカでトランプ大統領が生まれたことも、こういう背景があると思います。富める人と貧しい人の格差や、保守的な人と革新的な人、相互理解の不足がいろんな歪みを生んでいるようです。

 

もっと身近なところで言えば、ある時、友人の男子から恋愛相談を受けました。「彼女がメンヘラで、たまったもんじゃないすよ」と2時間あまりの相談大会。私は彼女とも知り合いだったので、彼女からも話を聞くと「彼が優柔不断で、なんでも私に聞いてくるのがうざい」と。笑い話のようですが、なんでも物事には表と裏があります。この場合、私は両方に挟まれたかたちですが、「まあ、お互い不満はあるよね、話し合って見たら?」というしかありません。この「話し合ったら」が大事なことなんです。私という媒介が入ったから二人とも、相手の気持ちを知ることができました。

 

また、こんなこともありました。その20代の女子は仕事で悩んでいました。上司が合わなくて、パワハラもあると。彼女が追い込まれた背景には色々あるけど、「仕事やめてもいいんじゃない?他にいい会社があるかもよ」と私は伝えました。仕事で悩んだ時に違うオプションを持っておくとちょっと楽になれます。ここにいなくちゃとか、こうしなくちゃ、こうじゃないとだめ、といった言葉は自分を追い込みます。

 

だから、何か考える時にこの言葉を思い出して欲しいのです。

「何が正しいか、いろんな方向から考える」

 

 

自分なりにいろんな角度からものを見る目を持っていれば、追い込まれた時に「平気平気」と言えるようになる。多角度と選択肢。

これがハッピーに生きられるちょっとしたコツだと思うのです。苦しくなる前に、逃げ道をつくるのも同じこと。物事は立体的で、道も一本道ではないのですから。

 

PROFILE

軍地彩弓  Sayumi Gunji  / 編集・クリエイティブディレクター
大学在学中からリクルートでマーケティングやタイアップを中心と した制作の勉強をする。
その傍ら講談社の『Checkmate』でライターのキャリアを スタート。
卒業と同時に講談社の『ViVi』編集部で、フリーライターとし て活動。
その後、雑誌『GLAMOROUS』の立ち上げに尽力する。
2008年には、現コンデナスト・ジャパンに入社。クリエイティ ブ・ディレクターとして、『VOGUE GIRL』の創刊と運営に携わる。
2014年には、自身の会社である、株式会社gumi-gumi を設立。
現在は、雑誌『Numéro TOKYO』のエディトリアルディレクターから、ドラマ「ファー ストクラス」(フジテレビ系)のファッション監修、情報番組「 直撃LIVEグッディ!」のコメンテーターまで、幅広く活躍して いる。
プロフィール写真栗原洋平©

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