【Photo Essay / Lights & Shadows】晩秋 HAL KUZUYA

Lifestyle
2018.12.06

Photographer / HAL KUZUYA

秋の終わりの空気が好きだ

肺の中に染み渡る、ひんやりと乾いた空気

 

真っ赤な木々は

美しくて、圧倒的で、そして切なくて

 

今にも落ちそうな葉を抱く木々は

寒い冬に備えて、生き抜く決意を両手いっぱいに広げ

一年で一番力強いとさえ思える

 

冷たい風に舞う枯葉は

若き日の軽やかな花びらとはまた違う

音を立て、力強く風に乗り、遠くまで高く高く舞うのだ

 

切ないけれど心地のいい

この季節がなんだかとても愛おしい

 

人生を半分折り返した

あと何十年か後の私の晩秋の景色も

こんなふうになれたなら

とても美しいのだろう

燃えるように赤いのだ

心も燃えるように熱くありたい

その思いを力一杯空に舞い上げる

 

 

若葉を芽吹かせた時代

 

花を咲かせた時

 

葉を茂らせ

 

そして、次の季節のためにその葉を赤く染め

大空いっぱいに舞い上げる

 

最後にはただその身だけで、美しく静かに佇む

冬は終わりではない

枝には必ず、新しい芽吹きを抱いている

 

そんな人生だ

 

PLOFILE

HAL KUZUYA  はる くずや / Photographer.Cinematographer

学生時代を海外で過ごし、写真の魅力に出会う

studioFobos/TISCH氏のアシスタントを経て独立

フリーランスのPhotographerとして、広告、ポートレイト、ファッション、など広い分野で活躍。出産を機に、東京と京都のデュアルライフへ生活のスタイルを変えながら、育児と仕事、生活の自分らしいバランスを探している。

東京では広告、ポートレイト、ファッション。地方での伝統工芸や地域のことに関わる仕事をするなど幅広く活動をすることで、生き方や仕事に柔軟さと深みを増してきている。

プライベートでは、言葉と写真を通し、女性たちの心に、ふと届く作品づくりに取り組んでいる。

http://halkuzuya.com

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