女の子が今とこれからをハッピーに生きるために、知っておいてほしい5つのこと〜その4 軍地彩弓

Lifestyle
2019.03.07

Editor/Fashion Creative Director 軍地彩弓

4、愛があれば愛で返ってくる

 

悩める女子に生きるヒントとパワーを送りたい、というこの連載も4回目です。皆様変わらず、お元気ですか?

 

さて、今回のお題は「愛があれば愛で返ってくる」と言うお話です。

先日故・河合隼雄先生の名言集を読んでいてこんな言葉に出会いました。

 

『幸福のために頑張っても幸福は逃げ、

目の前の一人の人のために一生懸命になると幸福が訪れる。

それが幸福の面白さなんですね。』(『幸福論』河合隼雄著)

 

とても心に刺さりました。

その時、私は電車に乗っていました。パートナーと朝した喧嘩を引きずって、ちょっと重苦しい気持ちで。特急電車は朝の混雑で席を取れず、デッキに立っておりました。目の前にアメリカ人と思われる女性が大きなスキーバッグを抱えて立っています。ちょっと困った表情の彼女に声をかけると、各停と特急を間違えて、Wifiサービスもなく困っていると。初めての東京で大きなバッグを抱えて、途方に暮れている彼女。話をすれば、偶然私が前日まで滞在していたニセコからの帰りだと言うのです。

特急で次の駅まで小一時間。その間、彼女とニセコの話で盛り上がりました。

 

神様って時々、ものすごい“偶然”をプレゼントしてくれます。それはまるで “ほらね”と微笑むように。

朝の喧嘩はきっと相手も私も“自分を守るため”の喧嘩だったのかもしれない。

その日、たまたま出会った彼女に帰り道検索して少しでも手助けをできたことは、まさに『目の前の一人の人のために一生懸命になると幸福が訪れる』の実践だったのだと。

 

不思議ですよね。数時間前は人と喧嘩をしていたのに、今、別の人を救おうとしている。

自分を守ることに必死だと、人を責めたり、悪いことは全て人のせいだと思ってしまいます。結果、自分は幸せにならないのです。

うまくいかないことが続くときは、一度立ち止まって、「今私は誰を幸せにしているんだろう?」と問いかけてみてください。

うまくいかない、思い通りにならない、嫌なことばかり起きるのは、角度を変えてみれば、一人の人を幸福にできていないときではないでしょうか? 

特急電車で出会った彼女と話しながら、笑顔になっている自分に気づきました。ほんの数時間前、ものすごい喧嘩をしていたのに。

彼女のためと思ってヘルプしていたつもりが、実は私が彼女に笑顔にしてもらっていたのです。

 

このところ私の元アシスタントの林理永が立ち上げたママプロジェクト“88(ハハ)Project”の手伝いをしております。このプロジェクトは新宿にある常満寺で共同保育の実験をしています。そこで1歳から3歳くらいまでの子供達と一緒にいるとたくさんの学びがあります。

その一つが「子供は笑いかけると、笑ってくれる」というものです。単純ですよね。

ギャン泣きされることもありますが、大抵の子供は笑いかけると向こうからも笑ってくれます。こちらがしかめっ面だとギャン泣きされます。

これは子供が持っている「笑いの反復作業」だと言われております。生後すぐ赤ちゃんが笑顔を見せるのは、何かに笑っているのではなく、“生理的微笑”と呼ばれる反射作用です。2ヶ月も経つと、赤ちゃんはママやパパなど周辺の人の笑いかけに応じる“社会的微笑”を身につけます。ママが笑えば、赤ちゃんも笑うのは、周囲とコミュニケーションをとる方法なのだそうです。

笑うことで知能が刺激され、愛をいっぱいに感じると、赤ちゃんはより笑うようになります。これが笑顔の連鎖です。

 

愛が足りないと感じるときは、まず鏡を覗いてみましょう。笑顔は足りていますか? あなたが笑顔になることで笑顔になれる人はいませんか?

悩んだら、目の前に人を幸せにすること。それは家でも学校でも、会社でもみんな同じこと。まずは愛を誰かに贈ることで、その愛はきっと何倍にもなってあなたに戻ってくるはずです。

「Pay Forward」という言葉があります。直訳すると前払い。自分に戻ってくるハッピーのために、まずハッピーを誰かにギフトすると、それがハッピーの“前払い”、というわけです。

 

さて、ちょっと周りを見回してください。たった一人を幸せにしてみてください。そこからあなたは大きな愛を手に入れるファーストステップを踏み出したことになるのです。

 

第1話「女の子が今とこれからをハッピーに生きるために、知っておいてほしい5つのこと〜その1

第2話「思っていることはちゃんと言う

第3話「何が正しいか、いろんな方向から考える

 

PROFILE

軍地彩弓  Sayumi Gunji  / 編集・クリエイティブディレクター
大学在学中からリクルートでマーケティングやタイアップを中心と した制作の勉強をする。
その傍ら講談社の『Checkmate』でライターのキャリアを スタート。
卒業と同時に講談社の『ViVi』編集部で、フリーライターとし て活動。
その後、雑誌『GLAMOROUS』の立ち上げに尽力する。
2008年には、現コンデナスト・ジャパンに入社。クリエイティ ブ・ディレクターとして、『VOGUE GIRL』の創刊と運営に携わる。
2014年には、自身の会社である、株式会社gumi-gumi を設立。
現在は、雑誌『Numéro TOKYO』のエディトリアルディレクターから、ドラマ「ファー ストクラス」(フジテレビ系)のファッション監修、情報番組「 直撃LIVEグッディ!」のコメンテーターまで、幅広く活躍して いる。
プロフィール写真栗原洋平©

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