“クリーンビューティ”という新たな価値観が本物に変わるために 安倍佐和子

Beauty Organic
2020.03.12

Beauty Journalist/Editor 安倍佐和子

2020年に入ってから俄然、注目を集めているのが“クリーンビューティ”というキーワードです。

SDGs(持続可能な開発目標)やサステナブル(持続可能な取り組み)の延長で生まれたクリーンビューティのクリーンとは、もちろん「清潔」という意味。

厳格な定義や認証マークがあるわけではありませんが、肌や体に有害な成分を排除していること、自然や天然由来の原料を使用していること、環境に配慮していることなど、これらの条件を満たした化粧品や、それらを生活に取り入れる意識や価値観を示しています。

 

肌や体に有害なものとして挙がっているのが、パラベンやシリコン、フタル酸エステル、人工香料、防腐剤、マイクロビーズなどなど。加えて、動物実験を行わない、環境に配慮しているかも大きなポイントです。長い間、オーガニックにこだわるブランドが育んできた価値観を、より広義に捉えたエシカルな発想だと思っています。

 

クリーンビューティが台頭してきた背景には、温暖化による環境の変化そのものと、その影響による敏感肌の増加、大気汚染やデジタル&ストレスフルなライフスタイル、健康への危機感といった問題があるよう。

近年のマイクロビーズによる海洋汚染問題、アマゾンやオーストラリアの森林火災や若い環境活動家の登場を目の当たりにし、過酷な自然環境や変わりつつあるライフスタイルに肌や心がついていけない、そんな人が増えているのだと思います。同時に、現状を打破するために、自分たちがなんとかしなければという危機感もあるのでは?

 

私自身も、肌や地球環境に不要なものは極力排除したい派なので、スーパーで食品を買うときと同じように、化粧品に配合されている原材料表示はチェック、素材やエコへの配慮など、以前にも増して注意深く観察するようになりました。

 

クリーンビューティへの取り組みが、すべての人にとっての正解とは言えませんが、少しでも環境に優しいものを優先させたいし、クリーンビューティへの意識が高まることで、自分自身が、そして自分を取り巻く環境そのものがクリーンになっていけば、こんなに嬉しいことはありません。私たちの意識や関心が高まれば高まるほど、クリーンビューティはより本質に近づいていくのでは、とも感じています。だから、肌や地球に優しいクリーンなアクションを、ひとつでも多く。

 

PROFILE

安倍佐和子 Sawako Abe/ビューティエディター、美容ジャーナリスト

化粧品会社、出版社勤務を経て独立。日本初の美容月刊誌の創刊に関わり、ビューティエディターとして活躍。現在は女性誌や美容誌で編集・執筆活動を続けるほか、広告、化粧品マーケティングなど幅広い分野で活躍。JPHMA認定ホメオパス、フィトテラピーアドバイザーの資格を持つ。著書に「安倍佐和子のMy BEAUTY Rules 人と比べない美人力の磨き方」(講談社)がある。

Instagram:@abesawakobeauty

雑誌:

VOCE, MAQIUA, Figaro Japon, Marisol, ecla, SUPER, GINZA, Presious, 25ans, mi-molet, WWD Beauty etc.

広告制作:

HELENA RUBINSTEIN, SHISEIDO, LANCOME, POLA, KANEBO,GUERLAN,KOSE, P&G, SK-Ⅱ, FLOWFUSHI etc.

テレビ:

テレビ朝日「BeauTV VOCE」新作コスメ紹介  2010年~2012年

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