【ゆるめる美容のエキスパートにききました!】眠りの美とはなんですか?

Way of living Women's life Womens life Beauty Organic Lifestyle Special Interview
2020.10.01

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ゆるむスイッチを肌からONにする

Text : Spring Step / Photo : HAL KUZUYA

Spring Step : 恵実さんは元々編集のお仕事をされていたということですが、どういうわけでオーガニックコットンブランドを立ち上げるに至ったのか経緯を伺ってもよろしいですか?


神田恵実さん(以下恵実さん) :  私はそもそもアンティークのネグリジェなどが大好きで集めていました。アンティークナイトウェアのコットンには、独特の柔らかさがあるんです。ほかにも、少し刺繍が施してあったり、少し裾上げしてあったりと、眠る時に使う一着に対してこれだけ大切にする文化が素敵だなと思っていました。

 

私が編集の仕事をしていた時、その当時のワークスタイルはすごく独特というか、多岐にわたる長時間ワークで本当に忙しく、仲間は本当にみんな疲れていたので、お互いにどこのマッサージがいいよとか、そういう話で盛り上がる感じでした。

ある時取材でオーガニックコットンブランドへ行く機会があり、そのときにオーガニックコットンに触れて、これを纏って眠ることができたら、どんなに気持ちいいだろうかと思ったんです。 

その後ある雑誌の通販ページを担当していたら、その通販の担当者さんから「恵実さんがオーガニックコットンでネグリジェを作ったら売りますよ?」と言われて始めたことがきっかけとなり4つのネグリジェを作ったのが始まりなのです。

 

そして、それを自分で着て寝るようになって3ヶ月くらいで体の変化を感じたんです。それまでは、忙しい毎日をホテルの豪華なスパに行ってとにかく癒してもらうということを繰り返していたのですが、トリートメントのあとは毎回溜まっていた疲労がドッと出て、家に帰る力が出ないくらいだったのですが、家まで、スタスタと帰れるようになったのです。自分でも本当に驚きましたね。

それからそれが、体の「ゆるみ」によるものではないかと思い始めたのです。

その時私は、ヨガ、サーフィン、そして食事もヴィーガン、と体に良いことは色々と試していました。そして「ゆるむことと肌の力」を実感したんです。


肌ってものすごいセンサーだと思うんです。例えば、後ろから人が来たらなんとなく気配を感じたり、建物に入って身震いすることがあったり、なぜかわからないけど身の危険を感じたり、また特に日本人はその場の空気を察したり。

だから私たちってなんだか常に「気」をフル回転していて、休まらない自分が在ると思うのです。


毎日、気持ちがいいものを決まった時間に身につけることで肌がゆるんでいって、これを着ると緩んで良い、という習慣を肌が理解していくのだと思うんです。一日中ハイパーに動いていた後、入浴してパジャマに着替えると、肌からゆるんでいく! という実感がありました。多分、マッサージとかではなくて、脳の切り替えのサインなのかと思うんです。入眠にはサインが大切だと思いました。


Spring Step : とても興味深いお話です!


恵実さん : 私自身この眉間にある大切なチャクラにふんわりと優しくnanadecorのふわふわのアイマスクが当たるだけで、どこでも眠れるようになった。15年くらい毎日手放せないくらいなんですよ。

 

これがあると眠れる! という切り替えのスイッチを自分で作るのが、香りとか、音楽とか、色々ありますが、肌って全身の臓器ですから、切り替わった時の効果が大きいのではないかと思うんです。


Spring Step : 肌の感覚機能は、脳に直結していることが大きいのかもしれませんね!


恵実さん : はい。それで、パジャマの必要性と効果効能を実感できたので、編集の仕事を続けながら、少しづつ、最初は趣味のようにして始めたんです。まずオンラインショップで徐々に販売をスタートして、それから二軸の仕事にシフトしました。


Spring Step : 最初はアンティークが始まりだとおっしゃっていましたが、確かにアンティークのコットンというのは、普通にオーガニックですよね? 当時はまだ農薬がなかったわけですから。


恵実さん : そうです。昔のコットンは肉厚で、たくさん洗っても全然へたらず、とても丈夫に仕立ててあるんです。ものの作り方も素晴らしいんです。


Spring Step : 私も蚤の市でニダベイユのタオルなどを購入したことがありますが、確かにその肉厚さや給水力、丈夫さには本当に目を見張るものがあります。


恵実さん : コットンのもつ独特な温かさがありますよね。

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もっと女性に優しい暮らしづくりを

 

恵実さん : 私が編集者として仕事をしていた時は、今と比べると特殊だったと思うのですが、1ヶ月に30本くらい企画を抱えて、自分自身も企画を立てて進行する編集業と実際に原稿を書くライター業を兼任して仕事をするだけではなく、タレントさんのスケジュール確認、取材のスタッフのお弁当の手配からアシスタントのケアまで、ハイパーでないとやりこなすことはできませんでした。

 

その当時の私は楽しくて夢中になってやっていたけれど、みんなとても疲れていました。また、女性特有の「真面目さ」もあって、そういう気の抜けない仕事の仕方になっていたのかもしれません。「完璧じゃないとけない」という社会のあり方があったのかもしれませんが、私はもっと女性が生きやすい優しい文化になってほしいと思っています。だからナナデェコールを始めた時に、そういう部分も含めて広い範囲で女性にライフスタイルを伝えることができるのではないかと思いました。


私の場合は1日頑張って、おうちに帰って効率的に深くリラックスできるツールはパジャマですが、私が本質的に伝えていきたいことはメンタルケアだったり、どうやってストレスをリリースしたり、どのようにマインドをポジティブに保っていくかだったり、「ゆるめる」ことによって、自分のポジティブさも際立つと思うんです。私は、本当に自分が好きなことを仕事にして、子供を育てていく。女性としてもっと欲張っていいよ! ってことをみんなに伝えたいと思っているんです。


Spring Step : なるほど。お話を伺って、「陽」が起きて活動する時間と捉えるならば、眠りという「陰」の部分をケアして、「陽」がさらに際立つのかもしれないと感じました。


恵実さん : そう、その通り。物事には必ず陰と陽があります。私たちは常に陽でいるわけにはいきません。陰の自分をきちんとケアをしてあげないとその2つのバランスが取れません。陰が深ければ、陽も深い。これは振り子の原理と同じです。だから、陽が深い人は、それだけ陰も深いわけなんですが、振れ幅が大きいから落ち込みも激しいことがある。だから、その落ち込んでいる自分を受け入れられなかったりするんです。でも知っておく必要があるのは、それは自分のせいだけではないとうこと。例えばホルモンのリズムだったり、眠れていないことだったり、自分の仕事が自分のできる範囲よりも無理していたり、自分以外の要素によっても、陰と陽は作られているのに、自分のせいだけだと間違って捉えやすいんです。できないことに対して「私ってこんなことがだめ」と言ったように自分を責めるようになってしまうんです。

でも実は、それは自分のせいではなかったり、体のバランスだったり、外的要因によるわけなので、あなたはそのままでいいんだよ! と受け入れることも、実は「ゆるめる」要素の1つなんです。陽が強い人ほど陰が受けられない人だったりする。だから陽を高めるために実はもっと休む必要があるよ、というサインかもしれない。


ストレスの1番のリセットは睡眠です。パジャマを通して、安定した自分を取り戻すことができるかも。だから、リトリートに定期的に通うことよりも、毎日の眠りの質を上げることが一番薬なのだということを伝えていきたいです。


Spring Step : 恵実さんのブランドナナデェコールでは、食べることの大切さも伝えていらっしゃいますが、それも眠ることと同じくらい体のリバランスには不可欠だとお考えですか?


恵実さん : そうです。食べ物に気をかけることも眠ることと同じように自分のバランスをとるためのツールだと思っています。例えば、揚げ物を食べたら、甘いものが食べたくなるのは体が自分のバランスをとろうとしているからです。脳を使ったら、夕方にチョコレートが食べたくなるわけです。そういう時には白砂糖じゃなくて、体に優しい砂糖に変えるだけで、体は安定します。そんなロジックはマクロビオティックに真意があるのでシンプルに学んで取り入れたら良いと思っているんです。


Spring Step : 脳疲労には、甘いものなんですね! 私自身普段は絶対に飲み物に糖分を加えたりすることはないのですが、脳をフル回転して行う通訳を兼ねたミーティングの後には、ココナツシュガーで甘くしたお茶を飲みたくなります。


恵実さん : そうでしょう! 私は、東京でフルで仕事をして葉山に帰る時はもう放心状態ですから、仕事の合間に舐められる蜂蜜の飴を常備しています。現代の私たちの暮らしには、甘いものも必要だと思うから、今の暮らしにあった食べ方をするとよいですよね。基本の食べ合わせを理解して、あとは自分を中庸にキープできるようにちょっと工夫をすれば良いと思うのです。自分を総合的に作っていくことができたら、生きやすいと思うんです。それが簡単に体感できたり、学べたりするためにsalon de nanadecor内に併設しているnanadecorKITCHENでは、naka mIe先生のお食事や料理教室を通して伝えています。


Spring Step : そうですね。私たちの行動には全て理由がありますよね。だから自分にあったヒントをうまく使いながら、陰陽の振れ幅が少なくなることで、毎日の暮らしがもっとコンフォートな暮らしになるよ、ということですね!

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「ゆるめる体」を作るためのファーストステップ

 

Spring Step : 「ゆるめる体」を作るためのファーストステップを教えてください。


恵実さん : 「寝る時に何を着ていますか?」と聞くと、大概使い古しの首回りが伸びたTシャツやノベルティーのTシャツと答える方が多いんです。小さい頃は、パジャマをを着て寝る習慣があったのに、大人になって、部屋着とパジャマが一緒になってしまっている人が多いんです。

 

脳はとてもシンプルで、ソファーで部屋着をきてスマホをみていた後に、寝ようと思ってベッドへ移動してスマホを見ていてると、体が寝ようとしようとしていることに脳が気づいていないことが多いんです。だから寝つきが悪くなる可能性が高まります。

まずはお風呂に入って、気持ちのいいパジャマに着替えることが大切です。

ナナデェコールのパジャマには、顔まわりにフリルがあったり、ピンクだったり、女性らしさを引き出す工夫を大切にしています。それはスキンケアをしてすっぴんになった自分の顔も素敵に見せてくれるものは、顔の周りのネックラインがヨレヨレしているものよりは、レースでトリミングされたものが施されたものの方が絶対に美しい。そしてそれは取るに足らない小さなことのようですが、大人になったどんな自分も愛していくということにも繋がっていると思うんです。


Spring Step : 初めの第一歩は部屋着とパジャマを分けるということですね。そしてパジャマのチョイスはやはり肌に気持ち良いものがいいですよね?


恵実さん : 私たちは日常行く場所やその主旨に合わせて着る服を選びます。でも気づいていましたか?本当に自分のためだけに着るものを選ぶ時って寝るときだけなんですよ。TPOに合わせて選ばないんです。外着は人のために着る服なんです。どう自分を見せるかという外着。パジャマは自分のために選んであげている服なんです。

 

そこで自分が自分に着せてあげる服の選択肢が自由であるならば、自分で自分を大切にする服で整えてあげることができたら素晴らしいと思う。自分自身の扱い方は、どのように人を扱うかと鏡だとも言われます。それは、自分を大切にすれば、人のことも大切にできるということ。こんなことにも繋がっていくと思うのです。


Spring Step : まずはスキンスイッチをオフして、よく眠り、ストレスをリリースして元気になることですね!

 

PROFILE

神田恵実さん EMI KANDA / nanadecor ディレクター

ファッションショーの制作、編集プロダクションを経て大手出版社に勤務。後にJuliette.incを設立しファッションエディターとして、女性誌や書籍の編集、国内外のファッションブランドの広告、カタログやウェブ制作などを手がける。2005年にはオーガニックライフの素晴らしさと必要性を伝えたいと、「nanadecor」 をスタート。プロダクト開発のみならず、ワークショップの企画、女性の雇用支援など、衣食住、様々な視点から、オーガニックライフをトータルで啓蒙。現在はオーガニックに関するコンサルティングやディレクション業務、睡眠の重要性を伝える活動、幼児教育に関するアプローチを始める。リマクッキングスクール師範科卒業、睡眠改善インストラクター。AMPPルボアフィトテラピーアドバイザー。近著に『頑張りすぎているからだとこころを休ませる本 ゆるめる自分』がある。現在、こころとからだを自分でケアできる女性を育む未来型オーガニックライフ研究所「my organic labo」 を立ち上げ様々な勉強会や企画・コンサル、コンテンツ編集を行っている。

salon de nanadecor / nanadecor KITCHEN

サロンでゆっくりランチやナイトウエア、ランジェリーがご試着できます。(現在は予約制です。)

<書籍>

このような不安定な毎日を、心地よく過ごす生活の基本が学べる本。
食事から、マインドの整え方まで、いまこそ身に付けたいトピックです。
 
知らず知らずに緊張している私たち。毎日の生活の中で、心と体を上手に
ゆるめることでもっと元気に、もっとポジティブに過ごせるコツが詰まっています
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