美しいをひらく“音の力”“聴く力”  安倍佐和子

Way of living Beauty Lifestyle
2021.05.13

Beauty Journalist/Editor 安倍佐和子

Photo : Shutter stock 

 

先日、はじめてクリスタルシンギングボウルによるサウンドヒーリング体験の機会に恵まれました。倍音と呼ばれる高周波音によるヒーリング療法のことですが、身体中が震えるような波動を感じると同時に、丹田のあたりと頭頂部がすうっと軽くなっていく不思議。いまでもそのときの感覚は忘れることができません。

普段からソルフェジオ周波数と呼ばれる528Hzのヒーリングサウンドを聞くことがありますが、聴きたいと思うのはたいていが考え事や心配事で頭がいっぱいいっぱいのとき。そんなときは嗅覚より聴覚、音による波動ですっきり清めたいと身体が欲するよう。そんな経験はありませんか?

 

改めて自分を取り囲む音を検証してみると、以外な事実に驚きます。私自身が好きで、心地よく感じるのは女性ボーカリスト、ヒーリングサウンド、そして水が流れる音、猫や鳥の声、風や樹の音。クロワッサンやパイを口に頬張ったときのさくっとした音。そして、化粧のあとにコンパクトを閉じたときの音も…。(口紅やコンパクトを閉じたときの音にまでこだわり、製品開発を続ける素晴らしいメゾンがありますが、心から感謝したい)。一方でストレスに感じるのは、エアコンや空気清浄機などの機械音や緊急アラーム、テレビの音声やキーボードをたたく音など。そうなのです、私自身の日常にあふれているのは心地いいと思えない音ばかり。とても残念なことですが。

 

じつは2,3年ほど前から美容関係者の間でブームなのが「ヴォイトレ(ヴォイストレーニング)。知り合いの多くが「ヴォイトレ」に通っており、きっかけはエイジングケアや顔筋ケアみたいなお話でしたが、いま思えば、自分自身のヒーリングサウンドをみつける、あるいは磨くためでは?とも。なぜなら、心地いい声は心地いい波動を生み、周りにまで心地よく響かせることができると思うからです。

雑音や雑念を払うために音を聴き、同時に遮断することでストレスリリースを促すなど、「聴く」ことに向き合い、音の質を上げたらきっと、日常の中でもマインドフルネスを感じることができるでしょうし、周りにも心地いい波長はぜったい伝わるはず。風の時代は波動の時代、音は大事なキーワードだと言われていますし、発する音、取り囲む音から美しく。そんなビューティがあってもいいのでは、と思います。

 

安倍佐和子 Sawako Abe/ビューティエディター、美容ジャーナリスト

化粧品会社、出版社勤務を経て独立。日本初の美容月刊誌の創刊に関わり、ビューティエディターとして活躍。現在は女性誌や美容誌で編集・執筆活動を続けるほか、広告、化粧品マーケティングなど幅広い分野で活躍。JPHMA認定ホメオパス、フィトテラピーアドバイザーの資格を持つ。著書に「安倍佐和子のMy BEAUTY Rules 人と比べない美人力の磨き方」(講談社)がある。

Instagram:@abesawakobeauty

雑誌:

VOCE, MAQIUA, Figaro Japon, Marisol, ecla, SUPER, GINZA, Presious, 25ans, mi-molet, WWD Beauty etc.

広告制作:

HELENA RUBINSTEIN, SHISEIDO, LANCOME, POLA, KANEBO,GUERLAN,KOSE, P&G, SK-Ⅱ, FLOWFUSHI etc.

テレビ:

テレビ朝日「BeauTV VOCE」新作コスメ紹介  2010年~2012年

 

(過去の安倍佐和子さんの記事)

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