【月と女性のサイクルを研究する仏自然療法士にききました】月を味方につけた暮らし

Beauty Lifestyle Special Interview
2019.05.09

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女性は月である

Text & photo : Spring Step

 

Spring Step : ジョアナさんは、自然療法士として長年にわたり女性と月のサイクルについての実践、指導をされていらっしゃいますが、まず私たち女性が月のサイクルを意識して暮らす大切さについてお話しいただけますか?

 

ジョアナ デルミ :  月にはサイクルがあります。月の出る夜もあれば、出ない夜もありますよね。月が出るか出ないかでその夜に起きることが違うんです。

 

Spring Step :  起きることが違うとは、どういう意味ですか?

 

ジョアナ デルミ :  忘れてしまいがちですが、月の光は太陽光の反射です。夜空に光があるかないかで、私たちに起きることが違うという意味です。

太陽の反射を最大限受ける時を「満月」と呼び、太陽に背をむける時を「新月」と呼んでいますよね。

基本的には、女性は太陽の反射が最大限にある満月に月経があります。実は、女性の月経によって暦が生まれたんですよ。

 

Spring Step :  えっ?

 

ジョアナ デルミ :  フランス語で「月経」は、「Régle」と呼ばれます。それは「法則」と全く同じ言葉なのです。ですから、人類の始まりに女性の「月経」のサイクルが存在したことによって暦という「法則」が生まれたんです。

考えてみてください。人類の始まりに人間は外敵から身を守るため、コミュニティーを作って集団生活をしていました。そのコミュニティーの中では、どの女性も同じ時期に、つまり満月に月経がきていました。だから、「法則」と呼ばれるのにふさわしくもあるわけです。

 

そして女性は妊娠すると、まるで満月のようなお腹になります。原始時代に作られていた女性像をみると、どれも体をまあるく強調したものになっています。それは、満月と子供を宿した女性の体の形が似ているからだとも言われています。

コミュティーの女性の月経サイクルが同じなのですから、当然子供を宿り、出産する時期も近いわけです。まるで女性が法則を作っているようでしょう。

 

Spring Step :  なるほど!

 

ジョアナ デルミ :  あなたの質問に戻るけれども、女性が月に影響を受けているかって?

私たちは何千年も前から、人類の始まりから月に影響を受けています。私は、私たち女性自身が月なのではないかと思うほどです。

 

まずは月の存在とそのサイクルに意識を向けることが、私たち女性にとって心の健康を保つための第一歩です。女性が月経になるタイミングは満月か新月です。満月はとても明るいから、満月に照らされた私たちの影は必然的に長くなります。ということは、満月は私たち自身の内なる影に向き合う時を示しています。自分の内側にある、目をそらしたくなるような受け入れたくない部分に向き合う時なのです。

 

そして、新月は何と言っても新しいサイクルの始まりです。そして新月には光がありませんから、当然影もできません。まっさらな自分で新しいスタートを切る、祝福すべき時なんです。

とても興味深いのは、私たちの心(精神)は、実は奥深いところで、頭の中での理解や意識とは全く別の部分で、「影について学ぶ必要があるのか」もしくは「新しくチャレンジすることが必要なのか」今の自分に何が必要なのかをよく理解しています。ですから体はその心(精神)の決断によって、突然サイクルを変えてしまうことがあるんです。

 

Spring Step :  体が勝手にサイクルを変えてしまうんですか?

 

ジョアナ デルミ :  そう。月経が21日サイクルで2回続いていると心配する女性が、私のセラピーや診察を受けに来る女性の中にもよくいます。確かに、その月だけを見ると28日サイクルよりも短いので、心配になってしまう気持ちもわかりますが、長期スパンで見ると、体が調整して満月スタートのサイクルから新月スタートのサイクルに移行しているんです。

 

Spring Step :  女性は皆、新月か満月に月経が来るんですか?

 

ジョアナ デルミ :  基本は満月です。けれど新月に始まることも意味があるので、どちらに来ても良いと思います。それ以外のタイミングで月経が始まる人たちは、月にあまり意識を向けていないことが多いと思います。

私のところで学び始め、月のサイクルを意識し始めた女性は、だいたい3ヶ月くらいで月経のタイミングが月のサイクルとマッチしてきます。

 

Spring Step :  私たちが月に合わせようとするのではなくて、私たちの体は、月のサイクルと合うようにできていると言った方が正しいのでしょうか?

 

ジョアナ デルミ :  そうなのです。私たちが月なのです。

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月のサイクルとリンクすることとは?

 

ジョアナ デルミ :  大切なことは、月とつながることです。

 

Spring Step :  それは具体的にどのようなことですか?

 

ジョアナ デルミ :  ちなみに今週末は満月で日曜日はイースター(復活祭)※。復活祭は、春分の日の後に最初に来る満月の次の日曜日なので、毎年違う日にくる祝日です。宗教(キリスト教)でも満月とのつながりを持つ機会をもたらしてくれています。

私は、満月と新月の3日前からベッドにリボンをつけています。「これから満月になるな」とか「新月がやってくるな」と意識を持つことだけでも違います。毎日月暦カレンダーを見るのも良いですが、私にはこの方法があっています。

 

Spring Step :  月のサイクルを意識した生活は、私たちの暮らしにどのような変化をもたらしますか?

 

ジョアナ デルミ :  月と女性のサイクルがシンクロしてくることによって、先人の知恵、そして地球とリンクすることができます。それは、私にとっては「自然の知恵に従ってシンプルに生きる」ということを意味しています。またそれは自分らしさを最大限に発揮することも意味しています。

 

Spring Step :  地球とリンクするとはどのような意味でしょうか?

 

ジョアナ デルミ :  地球とリンクするということは、例えば、土から採れたものを食べるように意識するなど、日々のライフスタイルの中で地球の存在を感じることです。

私たちは常に地球からインスパイアされています。地球は豊かで寛容。そして私たちを癒してくれます。あなたもそう感じることは多いでしょう?その地球の価値ある特徴を私たちも取り入れることができるんです。

 

私たちがこれだけのプラスチックを廃棄しても、地球は寛容にその美しさを私たちに与え続けています。でも、私たちが行き過ぎた時には、自然災害を起こし、私たちに学ばせるために警告します。だから寛容であるけれども、限界がある。地球はちゃんとその限界を見せることをしています。

そのように考えると、自分自身が地球の価値の恩恵を受けることは、自分自身を大切にする、ということでもあると感じています。

そして、私たちは自分の中にある、深い女性性とつながることができるのです。

 

Spring Step :  深い女性性とはなんですか?

 

ジョアナ デルミ :  それは、目には見えないもの。女性らしく振舞ったり、おしゃれをしたり、何かを行うということではなくて、女性の持つ「共感力」「優しさ」「寛容さ」が存在しているという状態だと思います。

目に見える女性性というのは、私たちをウキウキ、ドキドキさせてくれるから、それも大切。私も今日は自分のお気に入りのワンピースを選んできたから朝からウキウキしてきたんですよ。それだってとても素敵なこと!

 

そして深い女性性とは、地球の特徴と似ているとお分かりでしょ? だからこそ、地球とリンクすることが大切なんです。

自分のケアをすること、自分の限界を見せること、それによって、最大限に自分自身でいることができる。つまり、楽にシンプルに生きることができるということです。女性に月経があることは、私たちは大きなチャンスを持っているとも言えますね。

 

※お話を伺った日は4月18日で、2019年のイースターは4月21日

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更年期は女としての本番が始まることを意味する!

 

Spring Step : 女性であることはラッキーなことなんだと思えてきました。

 

ジョアナ デルミ : そうでしょう。そして私たちは、月が一周する28日間に地球を形成している大切な4つの要素、「土」「空気」「水」「火」を体験しているんです。

 

Spring Step : それは一体どういう意味ですか?

 

ジョアナ デルミ : 太陽の軌道は1年を通して角度は変わってもあまり変わらないシンプルなもの。月は独自のサイクルがあって、いつも同じところに月が出るとは限らない。だから女性の感情に波があるのは自然なことなの。私たちには、28日間の実は4つの種類の感情の時期があるんです。それが、「土」「空気」「水」「火」の4つの自然の要素の特徴に類似しているんですよ。

そのサイクルを毎月行っているのが私たち女性なんです。

 

Spring Step : これまで月経サイクルと月のサイクルについて伺ってきましたが、閉経後、更年期に入った女性は月とどんな風に付き合ったらいいんですか?

 

ジョアナ デルミ : 私も更年期に入っているのですが、月経のない女性は、もう女性じゃないの? なんて漠然と女性としての存在自体に不安を感じている人も少なくないはずです。そして、もう月とは関係ないの?って思ってしまいがち。更年期に入った女性には、実は大きな秘密があるの。

 

Spring Step : ぜひ教えてください。

 

ジョアナ デルミ : 更年期に差し掛かるまでに、私たちはおおよそ40年間月経を体験する。それはつまり、40年間月のサイクルについて、そして「土」「空気」「水」「火」の地球の4つの要素について学んできたということ。更年期に入るということは、もうこれまで十分学んだという卒業証書をもらって、成熟した女性となってようやく一人前になったという、「第一歩」の始まりなのよ!

 

地球の4つの要素を自分のものにするからこそ「共感力」「優しさ」「寛容さ」といった深い女性性は、私たちの中に常に存在しているのです。月経がない女性は、女性として終わりだなんて全くの間違い。

 

Spring Step : では月経がある女性は、まだまだ修行中の身ってことですね。

 

ジョアナ デルミ : そうなのよ。けれど、更年期になっても月のサイクルを意識することはとても大切です。多くの女性はおよそ40年間にわたり月経を経験します。終わりに近づいてくると、自分の体験や知識を次の世代に伝えようとするの。あなたが私のところに来たようにね。

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月とリンクするためのファーストステップ

 

Spring Step : ジョアナさん、これまであまり月とリンクした生活を送ってこなかった人が、月とリンクしていくためのファーストステップを教えて下さい。

 

ジョアナ デルミ : 月相の書いてあるカレンダーに小さな日記を書き込むことかしらね。

たくさん書き込まなくてもいいから、3ヶ月間自分の肉体的に、あるいは感情的にどのようなことを感じたかをメモしていくんです。そして、月経になったタイミングも忘れずに。さらに、満月と新月に何か特別なことが起きたかどうかも観察してみてください。

こうして、月のサイクルと「何が起きたか」を観察していくことは、意識をして月とリンクしていくことになるんです。

大切なことは、2ヶ月で辞めないこと。

 

Spring Step : 3ヶ月に意味があるんですか?

 

ジョアナ デルミ : 体で生成されるホルモンの命は2ヶ月。3ヶ月目には新しいホルモンが生成される。月を意識し始めるというのは、新らしい情報を体に入れていくことと同じです。だから、古い情報を持ったホルモンが全て取り除かれて、新しいホルモンがどのようにあなたの体に影響を及ぼしていくのかが見たいんです。

新しい情報は脳にある松果体からホルモンに伝達されていくんです。だからこそ、3ヶ月の観察が不可欠です。さらに、いいホルモン作りには、瞑想をおすすめします。瞑想は、松果体の活動を活性化させるんです。

 

Spring Step : 人間のポテンシャルは果てしないですね!

 

 

Profile

Johanna Dermi ジョアナ デルミ

フランス人の母とアルジェリア人の父を持つ、多国籍文化の中で育つ。文化、通信省で、音楽とダンスの顧問として働いていた頃、自然療法と出会いその道のエキスパートとなることを決意。自然療法士として30年あまり活動し、ホリスティックヘルスとエモーショナルヘルス、ムーンマザーなどの様々なセラピーを学ぶ。2004年より独自の月と女性のサイクルをリンクさせるメソッド「Luna-Femme® 」をパリでスタート。月相に合わせて行われる少人数制グループで行われる、トラブルを抱えた女性のためのトークセラピー「Parole des femmes」を長年にわたりオーガナイズ。

2019年「Pour explorer les secret du cycle féminin 」をSerena Zigrinoと共著で出版。

 

Johanna Dermi: http://johanna-dermi.com

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