【LIFESTYLSTに聞きました】衣食住をトータルコーディネイトすることはできますか?

Way of living Women's life Womens life Lifestyle Special Interview
2021.12.16

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LIFESTYLISTというお仕事

TEXT: Natsume Madoka  PHOTO:Michika Mochizuki

 

Spring Step: じつは大田さんとは以前からずっとお話を聞きたくて、ようやく実現でき嬉しいです。「LIFSTYLIST」という新しいジャンルを確立、そして、「ORGANIC TABLEBY LAPAZ」の経営・プロデュースの経験など、その活動は多岐にわたります。何からお話を聞こうかと!


大田由香梨さん(以下大田さん): ありがとうございます。確かに、LIFSTYLISTというジャンルは、珍しいですね。


Spring Step: ”生きることについてスタイリングする”という、漠然としたイメージはありますが、具体的にどんなことをされているんですか?


大田さん: 20歳でスタイリストになり、ファッション誌を中心にトレンドを発信する企画をたくさん担当していました。いろんなジャンルが盛り上がっていた時代でしたが、その頃から、ファッションと暮らし方、生き方がマッチしていない人が多いなって感じていたんです。


Spring Step: 衣服と暮らし方のギャップ! その視点を見つめたことがきっかけなんですね。


大田さん: 違和感なんでしょうね、どうもしっくりこないんです。ファッションとロケーションがあっていないって感じました。そういう「ずれ」のようなものを感じるうちに、だんだんとファッションだけを切り取るのではなく、衣食住をトータルで考えていく、プロデュースするということに意識が向いていき、それが仕事へとスライドしていくようになったんですね。

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ORGANIC TABLE BY LAPAZをオープン!

 

Spring Step: LIFESTYLISTとして活動しながら、「ORGANIC TABLE BY LAPAZ」をオープンされました。


大田さん: 2011年から約10年間続きました。もともと家具屋さんをカフェにしたので、大きな店舗でした。震災後だったこともあり、暮らし方、生き方をより深く考えた時期だったので、オープンするにあたって、意味のあるものにしたいと強く思いました。そこで、食事は「マクロビオティック」を提供しようと考え、西邨マユミさんにメニューづくりをお願いしました。


Spring Step: えっ!西邨マユミさんって、元マドンナ家の料理人の方ですよね?

 

大田さん: そうです、あの西邨さんです。面識がないので、お手紙を書いてお願いしたところ、快く快諾していただけました。


Spring Step: その行動力、すばらしい!そのLOVE LETTERから、大田さんの食に対する溢れる想いが伝わったんですね。


大田さん: 本当にうれしかったですね。でも、当時「マクロビオティック」はまだまだ認知されていなかった時代。スタッフさえも、「?」という状況だったので、かなり苦労はしました。でも、食べるもの、食事に対する意識を変えていきたいと思っていたので、経営は苦しかったですけど、何とか続けていきました。

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コロナになって見えた、新しい衣食住

 

Spring Step: 何事もそうですけど、飲食店を続けることって、本当に大変だと思います。しかも、コロナになって、飲食店は大きな打撃を受けましたから。


大田さん: お店が入っている建物の老朽化のため、取り壊しがコロナ以前から決まっていたのですが、それまでお客様の4割程度が海外の方でしたから、コロナは本当に想定外の事態でした。休業の半年前、ようやく1回目のロックダウンが開けて、店を再オープンしたんですが、そしたらたくさんの日本のお客様がいらっしゃったんです。土日は行列ができるくらい!


Spring Step: みなさん、待っていたんですね。


大田さん: コロナになって、食に対する考え方はもちろん、生き方、暮らし方も変わったんだって肌で感じました。とくに食事って、すぐに意識を変えられることができるんですよね。住んでいる場所や生き方をすぐに変えることは難しいけれど、食事ならその日から変えることができますから。


Spring Step:  LIFESTYLISTとして、今はどんな活動をされているんですか?


大田さん: 衣食住のトータルコーディネイトとして、ブランドキャンペーンや新しいプロジェクトのディレクションにも携わっています。もちろん、洋服のスタイリングのお仕事も続けていて、アーティストやタレントさんとご一緒することもあります。最近思うのは、洋服をスタイリングするということは、その方の「波動」をつくることだと感じています。例えば、親しみやすさ、高貴な雰囲気など、その人がもつオーラを表現する、“魔法使い”のような存在。アクセサリーの合わせ方ひとつでも、繊細にも、アクティブにも見える。ものがもつ力をどうつくるか、どう表現するかということにフォーカスしています。それは、ファッションだけではなく、衣食住にもつながっています。


Spring Step: 大田さんは、見えないものを自在に操ることができる、錬金術師みたい!


大田さん: 見えないものって、重要なんです。

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たった1度の人生。やりたいことは全部やる

 

Spring Step: 今後の活動やビジョンをぜひ教えてください。


大田さん: 今、千葉にある古民家を改装していて、そこで衣食住が体験できる場を作っています。来年の夏ごろには形になるといいですね。


Spring Step: えーっ、すごい楽しみです! 大田さんの考える衣食住が、その場所に凝縮されるんですか?


大田さん: いろんな可能性があると思っていて、様々な角度から表現できると思っています。本当にいいものを、真面目に、真剣に伝えていきたい。今、すごく楽しいです!


Spring Step: 自分が楽しんでいないと、相手には伝わらないですから、それってすごく大事だと思います。

 

大田さん: 今日よりも明日がよくなるように。10年後の日本の未来が明るくなるように。自分が旅つときに、「私が生まれた80年代よりも、いい世界になったな」って思いたい。だから、今できることをコツコツと取り組んでいきたい。


Spring Step:  大田さんのベクトルはよりよい地球に向かっています!


大田さん: たった1度の人生ですから。やらないで後悔するよりも、やりたいことは全部やる!


Spring Step: 大田さんとお話していて、希望の光が見えてきました。まさに、lightworkerです!


大田さん: ありがとうございます。そう思えるように、がんばります。

 

 

PROFILE


大田由香梨さん/LIFESTYLIST

2004年 ファッション誌を中心にファッションスタイリストとして活動をスタート。2009年LIFESTYLISTとして『衣食住』のスタイリストに。その2年後、自身が経営・プロデュースする「ORGANIC TABLE BY LAPAZ」をオープン。以後、ファッションの枠を超えて、衣食住のトータルコーディネイト、ブランドキャンペーンや新規プロジェクトのディレクションを経験し、ファッションスタイリストの視点から衣食住〈ライフスタイル〉をスタイリングするLIFESTYLISTという新しいジャンルを確立。さらに、クリエイティブな活動を通じて、サステナブルで循環型のライフスタイルとビジネスモデルを広める活動をライフワークとして継続している。
https://www.yukari-ota.com/

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