【現代の日本人が抱えるメンタルヘルスの問題って?】ALL FOUR ONE Project /ライブトークレポート

Way of living Women's life Lifestyle Special Interview
2022.07.02

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第1章 コロナ明け、人との付き合い方

 

6月2日に【ALL FOUR ONE Project / 4人のアーティストが伝える、メンタルヘルスの大切さ】でもご紹介したALL FOUR ONE Projectから、Crystal Kayさん、TIGARAH さん、UKICOさんが集まり行われたInstagramライブトーク。ゲストにSpring Step編集長のCHICO SHIGETAも参加し、メンタルヘルスについて様々な意見が交換されました。今回はそのライブの様子をお届けします!

 

Crystal Kayさん(以下K):みなさんこんばんは、ALL FOUR ONE Projectライブトーク始まりました!今日はスペシャルゲストが来てくれますよ。

 

TIGARAH さん(以下T):ケイちゃん、元気?

 

K:こんにちは。TIGARAHはフランスからだね。

 

UKICOさん(以下U):お待たせー!

 

K:UKICO、元気?

 

U:今日はスペシャルゲストで、CHICO SHIGETAさんを呼んでいます。彼女はSHIGETAというスキンケアブランドの主宰でセラピストでもあり、ウェルネスの情報も「Spring Step」というオンラインメディアで発信されている素敵な方です。先日Spring Stepでインタビューしてくださり、今回はその繋がりで、いろいろお話したいと思います。

 

K:さっそく呼んでみましょう。

 

CHICO(以下C):こんばんは!

 

U :CHICOさんはどこから?

 

C:タイです。先日は取材をさせていただき、ありがとうございました!本当に感謝です。Spring Stepは私のコンビィクション(信念)というか。私たちもだけど、若い人たちにとっても、情報って武器になるじゃないですか。それを知っていると生きやすくなる、というような。発信する情報が、生きていくためのツールとなればいいなと。子供ができてから特に、やっぱりこの子たちが生きていく社会をよくしなきゃいけない、と襟を正したんです。いろんなことがリアルになってきたから始めました。これは自分が熱く前のめりでやっているコンテンツなので、ご協力してくださる方がいるから成り立っている感じです。

 

K:出来ることがあれば、いつでも協力します!

 

C:ありがとうございます!やっぱりアーティストの皆さんとメンタルヘルスの距離感は、普通の人とは違うんだろうなと思ったの。パフォーマンスをガチでやってる人たちじゃないですか。自分で自分の120%を使って。そういう人は、自分自身と完全に一体化している。そんな状態で自分と向き合っているからこそ、より一層メンタルヘルスの大切さを汲み取れているのかな、と思ったんです。もっと聞いてみたいなってこともあの後ふつふつ……。

 

K:そういうことですよね! 今日は延長戦というか、もう少し深掘りというか。

 

C:メンタルヘルスという、表に出しにくいトピックを扱うプロジェクトをUKICOちゃんの声掛けで始めようってなった時に、クリちゃんとTIGARAHさんには参加しない選択肢もあったわけじゃない?でも敢えて、自分も伝えたいと思ったきっかけを聞きたいです。個人的な体験もあるのかなって。

 

T:ちょうどコロナ渦の時期で、周りも落ち込んだりしていて。自殺率も上がっているというニュースを見て、この状況はなんとかしないといけないって。でもメンタルヘルスや鬱のことは話しちゃいけないみたいな雰囲気があるじゃないですか。そういう状況になるほど誰にも言えなくなるって悲しいし、もし誰かが語り出せば、口に出せるようになる人も増えてくるかなと思って。

 

K:私もすごくいいなと思った。

 

U:迷いがなかったね、すみれちゃんも。(注:すみれさんはこの日は欠席)

 

K:迷いはなかった。でも、責任はあるなと感じたかな。一発で終わるのはダメだと分かっていたから、そこは覚悟してやらなきゃって。でも、今やらないならいつやるんだろう?って思って。こういうタイミングでせっかく4人が集まれるんだし。それと、入り口が音楽だったから良かったかな。音楽なら誰かに“あなたは一人じゃないよ”と伝えやすい。でも、やっぱりそれだけじゃ足りない。すごく深刻な状況になっているしね。こうやって表現する4人が集まって、メッセージを発信して、少しでもウェルネスが広まるというか、知ってもらう機会が増えたらプラスしかないと思った。

 

C:今って“コロナ明け期”に入っているかなと思うんですけど、みなさんがメンタルヘルスについて話すのは早かったなと思って。ここ半年くらいでやっと、メンタルヘルスの取り組みをしたり、伝えようとしている人がちょっとずつ増えてるなとは感じています。それで、なんでメンタルヘルスのことを話すのかというと、そういった問題を抱えている人が多いからじゃない?

先月日本に行ったときに、30人くらいの女性と話したけど、コロナが明けても、自分の準備ができていないっていう人が多かったの。長い間自分を閉じた生活を続けてきちゃったから、いわゆる“コロナ慣れ”をしちゃって、どうやって自分の扉を開けるんだっけ?って。そこに戸惑いを感じているというか。そういう流れもあって、メンタルヘルスの重要性が上がっていると感じる。本当に今、必要としている人多いよね。

 

K:また新しい形の、コロナエフェクトが始まっているんだね。

 

U:コロナにはサバイバル的な意識や不安があるからこそ、ディープに考えると思うし、自分を閉じてしまうんだと思う。日本はもともと、鬱病や自殺が多い国なのに、そこにサバイバル的な問題が起きて、メンタルヘルスを崩すきっかけが増えてしまった。それと、SNSの鬱や、情報が多すぎて自分の心と繋がることを忘れてしまう人も増えたよね。若い人もずっとスマホをいじっていて、そういう状況でどうメンタルヘルスをサポートできるのかって、これから考えるべきことはいろいろあると思うけど、私たちにできるのはやはり、もっと話すことかなって思う。

 

K:本当にそうだね。

 

T:日本はなかなか元に戻れないというか。外に出にくくなっている人が多いと感じるかな。フランスだと、“外出ていいよ、マスク取っていいよ”って言われたら、みんな喜んでマスク取って外に出るけど(笑)。日本では子供がマスク取れない問題とかあるじゃない?もうしなくていいよって言っても、コロナが怖いって言って取らないの。

 

K:え、そうなの?

 

T :怖いっていう意識が強いよね。でも、鬱っぽい状況から抜け出そうとしている人もいる。

 

U:私もパリにいて、日本との差は感じた。フランスではみんな自由にしているじゃない?私は日本に長い間いるから、敏感になっていたみたい。フランスに来て、バリアを張っていた自分に気づいたの。でも、日本に帰って来て楽になった。まだみんな自分のバリアを守っているから。そういう風に、知らないうちにみんな影響を受けてしまったんじゃないかなって思う。自粛期間に1人になる時間が増えたから、また人に会うために外に出るのは大変なことなのかも。

 

K:公園待ち合わせ活動とかしたらいいんじゃないかな。いきなり“ディナーで会おうね”って言われたら、何を着ていこう、化粧どうしよう?とか考えすぎちゃうかもしれないじゃん。だから、公園で散歩がてら話そう!って。そこから始めてもいいと思う。外で空気吸いながら、顔を見ながら話せたら安心感もあるから。徐々にね。

 

T:公園とか自然の中にいるのは気持ちいいから、メンタル的にも良さそう。

 

K: SNSばかり見ていると人と比べたり、気を張っちゃうこともあるじゃない?コロナで体型が変わったかもしれないし、マスク慣れして顔のたるみが気になるって人もいる。でも公園ならジャージだって構わないし、おめかしするプレッシャーからも逃れられる!

 

U:マスクが壁になっていて、取ると裸になった気分になるみたいな。

 

K:ファーストデートでキス…じゃなくて、じゃあ今回はマスク取るところまでね!みたいな(笑)。

そんな風になったらちょっとやだなぁ。CHICOさんはどんな相談を受けることが多い?

 

C:コロナのせいで、いろんなことができなかったじゃない?それで不満が溜まっていて、みんな愚痴を言うことに慣れちゃってる。もともとはポジティブだったはずなのに、そのサイクルから抜け出すのが難しいんだよね。

 

K:外からの刺激が少なくなってるから。

 

C :視野が狭くなって、行動範囲も狭くなって。SNSの世界だけで過ごしていたりする。そこからは何も広がらないよね。

 

K:例えネガティブなところにスタックしていても、外の世界に出ることができればいろんな価値観に触れることで反省もできるけど、それもできなくなっているね。

 

C:どうやって閉ざされた世界から抜け出すのか。公園というのもひとつの手だと思うけど、みんなはそのスタックからどう抜け出すべきだと思う?


U:1番効果があるのは、体に関することじゃないかなって思っていて。運動するとか、体のケアをすると心も開いていくんじゃないかな。だって、人と会ってないからハグもしない、肌のふれあいがないっていう状況だから。体から慣れさせるのがいいんじゃないかな?マッサージとか。

 

C :そうだね。

 

K:まさに!コロナが少しだけ空けた時期に久しぶりにハグできたとき、ハグってめっちゃいいって感じなかった?

 

U:分かる!

 

K:体ってすごくいいポイントだね。すごく大切。

 

U:1番イージーな入り口。だって、肌を撫でるとプレジャーというか、いい気分になるから。日本だったら温泉もあるし、サウナも入れるし。

 

C:皮膚って神経がたくさん通っているの。今までは、皮膚が刺激を受けたら神経が脳に信号を送って、それでいいホルモンが出るって言われていたんだけど。実際には脳に信号が送られる前に皮膚自体がどんな物質を脳が出すべきかを支持しているっていう研究の結果があるの。すごくインテリジェンスなんですよ、肌って。私たちセラピストは【肌=体の中の一番大きい臓器】っていう言い方もするくらい。だから、ハグや撫でることって、ものすごく覚醒していく行為なの。あとは自分の感性だよね。感覚機能としての感性というか。それを目覚めさせて五感が働けば働くほど、私たちは人間になっていく。人らしくなっていくと思うから。

 

U:やっぱり最後には、思考からそっち(体)に戻るじゃない?だから、考えすぎちゃうときは、それを体に分けるというか。意識を体に下ろす事をすれば、エネルギーを流すということにも繋がるんじゃないかなって。

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第2章 -セルフラブ- 誰よりも先にまず自分を愛すること

 

K:それは面白いね。視聴者さんからコメントもきてるよ。“以前は同業者なら挨拶してすぐ仲良くなれたのに、挨拶の仕方が分からなくなってしまいました”って。

 

T : 人と対面でコミュニケーションを取る機会が全くないからどうしよう?みたいな。

 

K:“2年ぶりに彼氏に会って話が弾みました”っていうコメントもある。2年ぶりってやばくない?遠距離だったのかな。

 

C:遠距離だったんじゃない?

 

T:それはいいことだ!

 

C:インスタで今日のライブを告知した時に質問を募集したんだけど、届いた質問について聞いてもいい? “普段は楽しく過ごしているけれど、ときどき昔悪口を言われた時のフラッシュバックが起こります。そうなると、今まで普通に話せていた人との会話や挨拶も難しくなってしまう。1人になっても自分へのダメ出しばかり……。皆さんは表に出る仕事をしているのでなおさら、いわれのないことや非難を受けやすいと思いますが、どう気持ちを切り替えていますか?”。

 

T :作品を出すと絶対に、“いいor悪い”が出てくるじゃないですか。全ての人に好かれるのは絶対に無理だから、それはそれでしょうがないと思ってる。アンチは必ずいるっていうのを前提で受けるとそんなに衝撃はないです。気持ちの面で。心の準備をしてから聞くと、それがクッションになる。

 

C:そこもプロフェッショナリズムだよね。

 

K:TIGARAHはMissポジティブだもんね(笑)! 私も結構それはあるけど、この間すごく差別的な人がDMデアタックしてきたの。多分、いろんな人に送っているんだろうね。ちょっとびっくりしたんだけどね。何年か前の私だったら落ち込んでいたんだろうなって思う。でも今回、自分も成長したなって思ったんだけど、まず関係ないんだよね。その人と自分は関係ない。だってその人は、私じゃないんだから。好みもあるし、10人いたら10人全員が好きっていうことはまずない。あとは、自分がやっていることに自信を持っているなら、そんなにアフェクト(影響)しないと思うの。例えば、超練習してベストな状態で自信満々でパフォーマンスしたとして、それに対して何か言われても「へー」ってなるじゃん。でも少しでも自分が「そんなに練習していなかったな、今回」とか、そういう思い当たるフシがあると、影響されちゃうと思う。だから何事も、自分が一生懸命やったとか、超自信を持ってやっていたら打撃はそんなに強くないはず。

 

U:さっきクリが言ったように人はそれぞれ問題を抱えているから、悪口言われた時は、自分のせいではなくその人のトラウマだって思うようにしてる。大人になってそう思えるようになった。前は、自分のせいって思ってたの。私が何か悪いことしたのかなって。でも大人になって分かるのは、みんな問題を抱えているってこと。だからその人が意地悪なことを言ってくるなら、それはその人の問題で、私はトリガーしただけなの。それはしょうがないと思ってる。逆に、傷ついている人なんだなって思えるようになった。でも、自分の作品に関しては別。私は不安を抱えながら作品を作っているから、よくないと言われたら、パーソナルに受け取ってしまう。だけど、自分の不安からきている自分は不安を抱えてるってことを知ってから、ここ数年はその部分もワークするようにしていて。セラピーを受けたりね。1番大事なのは、何が起きても自分を愛すること。自分の全て、自分の不安も愛する。不安になっても、それもオッケーなの。こういうこと、前は隠していたんけど、今はこうやって話せるにもなった。恥ずかしいと思ってないし、私は不安やダークネスが自分のアートの源になるって納得できているから。それが自分の特徴だし、素敵に思えるようになった。色んなタイプのアーテイスト/人間がいるからね!だからまずは、何があっても自分の全てを愛する練習をすることかな。

 

C:いいところも、そうじゃないところも抱きしめてあげるっていう。

 

K:なかなか難しいんだよね。

 

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第3章  枠から飛び出し、自分の視野を広げよう

 

C:特に日本って、耐え忍ぶ文化があるじゃない。だから、さっきの話じゃないけど、枠を出るのが難しい。耐えているのが美しいってどうしても思っちゃう。他の人が耐えているのに自分だけ楽をしちゃいかけないとか、そう思う人も多いと思うんだよね。みなさんはグローバルに活躍されていて、日本独特のカルチャーを外から見たときに、ここ手伝ってあげたい!みたいな部分ってある?

 

T : やっぱりその、すごい我慢強いから、それが最終的に本人に悪影響になっている部分もあると思う。いい意味で少し自分本位になってもいいよね。嫌われてもいいし、“自分がこれを言ったら相手はこう思うかも……”なんて考えないでいいよって伝えたい。そこが変われば、みんなの気が楽になるんだろうなって思う。

 

K:みんな1度、1ヶ月違う国に行ったらいいんじゃない?

 

一同:(笑)

 

K:例えばニューヨークとか。私も音楽をアメリカで挑戦したいってなった時に、ニューヨークに1年ちょっといたんだけど。ニューヨークって、みんなハッタリハッタリなところじゃん。世界中からアメリカン・ドリームを求める人が集まるから、自分のカルチャーやルーツをめちゃくちゃしっかり持っている。そういう人たちが集まっているから、誰が尖っているとか誰が尖っていないとか関係ないんだよね。逆に、頭が一個出ないと置いてかれちゃう!みたいな環境。1度そういう世界を見るのもいいかも。カルチャーショックもあると思うし。逆に、日本の美しさや淑やかさ、気を使い合うところの良さもわかるじゃん。色々見えると思うんだよね。自分の短所長所もわかるし。日本にいると、コンセンサス+平和ボケっていうのもあるから(笑)。海外に出てみたら、自分を客観視できるんじゃない?

 

C:自分がノーマルだと思っている環境が、外に行くとそんなにノーマルでもないみたいな。また違ったノーマルがあることを認識するよね。

 

K:無理して行かなくてもてもいいけど、海外旅行とかに出てみたらいいんじゃないかなと思う!

 

C:また違う価値観と環境を見てくるっていうね。

 

U:日本人は、自分をそこまで責めなくてもいいんじゃないかなって。自分をもっと表現した方がいいんじゃないかなって思います。

 

K:多分、先輩後輩とかもあるじゃない? 先輩に悪いからとか、そういう理由でよくなるやり方を我慢するみたいな。職場で自分のスキルが高いのに、みんな謙遜しているかもしれなくて、それが自分の成長を止めてるかもしれない。でもアメリカでは、さっき言ったようにハッタリで成功してる人もいるわけじゃん(笑)。だから、全部が全部我慢して我慢して、それだけがいいわけじゃないっていうのはもう実際問題として見えているから。ハッタリでも頑張ったらいけるっていう場合もある。ちょっと分かりにくいかな?

 

T:分かる分かる。できない振りをして自分を抑えたり、自分がよくなるためのことができなくて、それがストレスになっている人もいるよね。

 

K:ワンウェイじゃないんだよっていう。やり方はひとつだけじゃない。多分、日本人は真面目だから、“下積みを10年やらないといけない!”とか、そうやって我慢してるのもあると思うの。自分が自信持って、絶対私の方ができるじゃん!って思ったら、セルフィッシュじゃないけど、胸を張って私がやりますって言ってもいいじゃない?って。

 

C:エナジーをどこにかけていくか、だよね。

 

U:周りに合わせすぎて自分を失ってしまうってこともあるじゃない。特に日本はハーモニー、みんなのハピネスを考える文化だから。でも、周りがハッピーでも自分がハッピーじゃなかったら、メンタルを崩してしまうからね。しまうかもしれない。だから海外みたいに周りと境界線をめちゃくちゃ厳しく引いて空気を読まないというということは難しいと思うけど、しなくてもいいかと思うけど、もう少しだけ線を弾く練習をするのはいいかもしれないね。周りを読みすぎると、今度は自分の気持ちを読めなくなるし。これはセルフラブだと思うんだけど、まず自分をファーストでケアしないと。線を引くというのは断るというのにもリンクしていて、それも自己愛だと最近私は思っている。

 

C:日本って調和、周りの人に合わせる、迷惑をかけないというのがあるけど、今の話を聞いているとなんとなくそれって自己犠牲の上に成り立っているよね。だから辛いと思うの。自立している人たちが調和しようとするときは、自分に対してリスペクトがあるから、人に対してもリスペクトを持てる。その上で「No」と言えることも、ひとつの調和の取り方なのかなって今の話を聞いていて思った。

 

U : 日本がハーモニーを調和させることにフォーカスしてきた理由は、島国だからって聞いたことがある。でも今は、国もオープンになってきて、アメリカなどの国の人たちとビジネスをやったりもしているし、そこは時代と共に変えた方がいいのかなって思うこともある。

 

C:変わらざるを得ないよね!

 

K:でも意外と、日本はハーモニーと言いながら裏で足を引っ張ったりしてる側面もあるってコメントも来てますね。相手のサクセスを心から願っていないというか。出る杭を打つんですよ。ニューヨークは、出てる杭しかないからね(笑)。逆に、杭がいっぱいあるけど、あなたはなにがスペシャルなの?っていうスタンス。

 

C:それこそ、自分のアイデンティティを磨かないと杭が光らないんだよね。

 

U:さっき、どうしたら自分を愛せるかっていう質問を見たんだけど。

 

C:自分を愛するというとすごく難しく聞こえるかもしれないけど、自分を大事にするってところがスタートなのかなって思いますね。自分にとって本当にいいことをしてあげる。セルフケアをするとか、セルフマッサージをしてあげる。まずは体をいたわって、慈しんであげるというのが最初の一歩としてはいいと思う。自分の体のために食材を選ぶということも、自己愛の表現の仕方のひとつだと思うから、そういう積み重ねだよね。その延長線上に、自分へのリスペクトとか、セルフラブって生まれてくるのかなって。

 

K:セルフラブっていう言葉がシリアスなのかな。英語だと響きが強いっていうか。ちょっと曲のタイトルみたいだよね(笑)。自分が何か言われて傷ついた時、なんでこんなに悲しい気持ちになるんだろう?ってちゃんと考えてあげること。自分にちゃんとアテンションを向けてあげる。それを真面目にやる。恥ずかしいとか思わないで、自分の心の声を聞いてあげるっていうことをするのって大事な気がする。あの時、あの言葉で私は傷ついてたんだ、みたいな。それで自分がどういう人なのか少しずつ分かっていくじゃん。そういうのを分かってあげると、対処法も分かるし。そうすれば他人に対しても、接し方がわかるようになってくるよね。自分を知っているという自信があるから、満遍なく人のことをケアしてあげたり、愛してあげる余裕ができると思う。だから自分のことを責めないで、1度真面目に、“あれ、なんで私泣いてるんだろう?”って自分の心の声を聞いてあげるのもひとつなんじゃないですかね。

 

U:そうね、私もそれに繋がっているけど、自分を知ることがスタートかなって思う。若い時って、周りに愛されたいから何かをするじゃない?そこから大人になるから、人からの評判を気にしてしまうんだよね。でも、周りの人からすごく愛されて、素敵な人に見られているから自分を愛せる、というのは違うよね。自分から自分をもっと知って、好きなことは何?とか、どういうことをやっている時がワクワクして楽しい?とか、幸せって感じる?とか、どういうことが苦手か、とか。それを知るのが大切。さっきも言ったように、不安があってもOK。それは自分なりの思考でもあるから。まずは自分を理解するのがファーストステップでもあるかなと思う。

 

K:若い時って好かれたいからなんでもしちゃうみたいなところあるよね。自分を後回しにしちゃう。だから多分、リアルじゃないもので埋めていっちゃってるんだよね。人から可愛いとかすごいって言われないと生きていけないのって。そうじゃないじゃない? CHICOさんは何歳くらいで変わりましたか?

 

C:今の話を聞いて頷きまくってたんだけど、私は30過ぎてからだと思う。20代は超自信なかったもん。だから好かれるため、愛されるために尽くすとかそういうことをやってきていたし。自分に自信がついてくると、自分を自分で満たせせるようになってくるね。

 

U:少しずつかもしれないよね。一気にというよりも。

 

K:あ、めっちゃいいコメントがありました。“すごく辛くなった時にハワイの考え方で救われました。自分の甕(カメ)の水が満杯でないと、人にはそのお水を分けてあげられない。与えるばかりしていたら、自分の甕の水は空になるだけ。それではダメだよ、まずは自分を満たしてあげなさいと教わって、すごく救われ、それから自分を見つめるようになりました”。だって。そういうことなんだよね。

 

T:やっぱり自分を1番に大事にすることが、人を愛することでも、自分のメンタルヘルスのためにも、両方にすごく大事だと感じる。

 

K:自分を1番に大事にすることが人に迷惑をかけちゃうとか、マイナスに働いている場合もあるよね。日本の考え方だと。

 

C:それは本当に迷惑なのかと考えるべきだよね(笑)。

 

K:そう(笑)。真意を分かっていないで、言葉がクセになっちゃってると思う。「すみません」とかさ。全然悪くないのに。

 

T:謝んなくていいよって思う!

 

C:お店とか行くと「すみません」って言っちゃうじゃない、なるべく、「こんにちは」とか言うようにしてる。いきなり謝まらないように(笑)。

 

K:日本は言葉の使い方が面白い。Thank you とごめんなさいが1個になっちゃってるじゃん。ありがとう、すみません、みたいな。

 

C:確かに。やってもらって申し訳なかったな、でもその気持ちって実はありがとうだよねみたいな。

 

K:そう。

 

U:まぁ、そこは日本の感覚だよね。そこは日本の感覚かもしれないね。フランスでいつもI’m sorryって言ってると、私が存在していてごめんなさいって感じがする。

 

C:私はそこ結構意識していて、慣れで言わないようにしてるかな。

 

U:フランスでI’m sorryって言い過ぎると、弱い人間って思われるかな。

 

K:私もこの間アメリカに行って思った。私、I’m sorryって言い過ぎって(笑)。謝る必要なったよね、今の、みたいな。やっぱりバウンダリーはすごく大事ね。境界線を引くこと。

 

U:TIGARAHのセルフラブは?

 

T:基本自分が好きなんだよね。自分やるじゃん!って褒めてあげることは大事。自分はこれだけやったからって褒めてあげる。あとは、自分のやりたいことは自分のやりたいことなんだから、誰かに影響されないこと。

 

K:すごいよね、フランス語喋れないのにフランス行ったんでしょ?

 

T:そうそう。

 

C:フランスに住んで何年くらいなの?

 

T:4年くらいです。でもフランス語は小学校の時からちょっとやってたの。週1くらいで。だからベースはあったかな。

 

U : TIGARAHを見ると、自分を否定するって言う思考の瞬間はあまりないよね。それがすごく最高!

 

T:たまには自分全然ダメって思うことももちろんあるよ、超ある。でもまぁ、みんなそうかなって思っていて。みんな落ち込むことはあるから、自分だけじゃないって思えたら心強いかな。

 

U:今日は楽しかったね。ディープなお話いっぱいできた。

 

C:色々深掘りできてよかった!

 

K:楽しかった。すごく勉強になりました。ありがとうございました!

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