What is organic? そもそもオーガニックって?

そもそも“オーガニック”って、どういうこと?
“オーガニック”とは何かと聞かれたら、あなたはどう答えますか?
「健康にいいもの」、「農薬不使用」「化学肥料を使わない栽培」……そんなふんわりとしたイメージで捉えている人が多いのでは。
もちろんそういった答えも、間違っているわけではありません。でも実は、オーガニックの定義とはそれだけにとどまらないのです。

“オーガニック”は、日本語だと“有機”の意味。オーガニック栽培は有機栽培のことであり、農薬や化学肥料を使わないのはもちろん、土、水、空気、そして自然界のさまざまな生態系を破壊することなく、サステイナブル(地球環境を守りつつ持続が可能であること)な農業システムを採用していることが基本です。

“オーガニック”なものとして認められるための基準は、国によって異なります。例えば、欧州連合で設定されているのがAgriculture Biologique(通称AB)。その認定の基準は以下の通りです。

  • 土壌から出荷に至るまでのすべての過程で、いかなる化学肥料、農薬、添加物も使用していないこと
  • 遺伝子組換え生物の非使用
  • 廃棄物は、有機物として土に還るものであること
  • 土がやせないよう、農作物循環を行うこと
  • 有機物での害虫対策をしていること
  • 有機肥料および科学的な薬を用いない方法での家畜の飼育
  • 動物の命を守るだけでなく、より良い育成環境を確保すること
  • 環境と資源への配慮、保護

つまりオーガニックというのは、単に農薬や化学薬品を使わないだけでなく、人と地球環境、そして動物にも優しく安全な生産システムから生まれたものを指すのです。
  • オーガニックコスメ、の基準とは?

     

    オーガニックコスメとは、オーガニック認証機関から、基準をクリアしているという認証を受けた化粧品のこと。特にヨーロッパで生産されるオーガニックコスメであれば、必ずその証であるロゴマークが記載されています。

     

    オーガニック認証団体の世界基準と言われ、最も厳しい認証レベルを採用しているのが、フランスの国際有機認証機関ECOCERT(エコサート)

    このECOCERTの認証基準は、石油由来成分やシリコン、合成香料や合成着色料といったものを使用していないこと。完成品の95%以上が天然由来原料であること、植物由来成分の50%以上がオーガニックであること、などの厳密な規定が定められています。

  • オーガニックコスメには、化粧品に特化したオーガニック認証も存在します。

    例えば、多くのオーガニック化粧品メーカーが加入しているフランスの非営利団体COSMEBIO(コスメビオ)ECOCERT基準を満たしたオーガニック製品のみに与えられる認証で、動物実験を行っていないことはもちろん、牛乳や蜂蜜などの自然に作られるもの以外の動物由来成分不使用であること。製品パッケージが天然素材またはリサイクル可能であること、成分抽出に際し化学的処理を行っていないこと。

    さらには製品の生産工場で使用する洗浄材が環境に悪影響を及ぼさないものであること、使用成分全てにトレーサビリティがあるか、環境汚染の懸念や皮膚の免疫不全の危険性が叫ばれているナノ粒子不使用かどうかまでが検査されるという、非常に厳格なものです。

  • そしてまた、ECOCERTが主体となり、ドイツやフランス、イタリア、イギリスのオーガニック認証機関とともに2017年に設立されたのが、COSMOS(コスモス)。こちらは原材料の生産から完成製品の流通に至るまで、あらゆる段階で高い基準が設置された、地球環境のバランスとサステイナビリティを深く考慮した認証で、ECOCERTよりもさらに高い基準を設定しています。

    COSMEBIOの認証も2017年からは、COSMOSに移行しました。

     

    こうした厳しい基準をクリアして生まれる製品だけが、オーガニック認定コスメと言えるのです。

  • 肌にいいイメージ……実は、間違ってる?!

     

    今や世の中には、肌に優しいことを謳う“自然派”コスメや“ナチュラル”化粧品が数多く存在します。自然派コスメとオーガニックコスメは、ややもすると似たイメージで捉えられがち。でも、自然という大きなくくりで言えば、石油だって地中から採掘される自然の産物のひとつ。だからこそ、オーガニック認証を得たものとそうでないものは、全く別のものだと心得ましょう。

     

    同じように混同しそうなのが、“ミネラル”という言葉。ビタミン&ミネラルは身体に不可欠な栄養成分ですし、肌に優しいと人気を集める“ミネラルパウダー”や、紫外線から肌を物理的に保護してくれる効果のあるミネラル(マイカ、シリカなど)は天然鉱物から作られたもの。ですが“ミネラルオイル”はというと、その原材料は石油由来の油です。過剰な使用は、アレルギーを引き起こしたり、肌に浸透しないため毛穴を詰まらせる原因になるとも言われています。言葉のマジックに惑わされないためにも、きちんと成分を確認することが大切なのです。

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